オシムジャパンでの日本代表や浦和レッズで大活躍した鈴木啓太さんのYouTubeチャンネルが非常に面白いです。

毎回多彩な顔ぶれがゲスト出演し鈴木さんがインタビュアーとしていろいろな名場面の話を深堀していく同番組はサッカーファンに是非見てほしいチャンネルです。

そんな鈴木さんの番組に現在の高校サッカーの名将といえばこの方!
青森山田高校サッカー部の黒田剛監督がゲスト出演。
色々と気になるあれこれを語ってくれました。

今日はそんな中からついに悲願を達成した選手権初優勝について「青森山田高校サッカー部黒田監督が語る悲願の高校サッカー選手権初優勝について」としてまとめていきます。



➀2009年の選手権準優勝以降低迷が続いた青森山田。まさかの初戦敗退も!

別記事でもまとめた通り監督就任時には大きな挫折を味わいつつも役実にチーム作りに着手。
2005年にインターハイを制し2009年には現在も日本代表で活躍する柴崎岳選手を擁し選手権準優勝。
このとき青森山田が選手権で優勝するのはもはや時間の問題と多くのサッカーファンが思ったのではないでしょうか?

ところが翌年度から中々選手権で結果が残せない時代が続きます。
以下ざっとご紹介します。

2010年度・・・3回戦敗退=ベスト16(VS滝川第二0-2)

2011年度・・・3回戦敗退=ベスト16(VS大分0-1)

2012年度・・・3回戦敗退=ベスト16(VS星稜0-2)

2013年度・・・3回戦敗退=ベスト16(VS履正社1-1 引き分けによるPK戦4-5で敗退)

2014年度・・・1回戦敗退(VS中津東1-1 引き分けによるPK戦2-4で敗退)

➁選手権準優勝からの選手権で勝てない暗黒時代に突入!その理由はプレミアリーグ?

では何故選手権準優勝以降中々選手権で勝てない時期が続いたのか?
この理由について黒田監督は高円宮杯U-18サッカープレミアリーグを挙げています。

ご存じJリーグのユース世代のクラブチームも参入するこの大会。
当然技術は向こうのほうが圧倒的に上でした。
そのためこの大会で生き残るために黒田監督が採用した戦術は中央でブロックを敷いてショートカウンターを狙うという戦術でした。
この戦法を磨き上げどうにかJのクラブチームに対しても何とか渡り合いプレミアリーグに残留し続けてきた青森山田。

ところがこれが逆に選手権では裏目に出てしまいます。

選手権ではこの青森山田の戦法を対戦相手の高校が採用。
対する青森山田は日頃の練習は守ってのショートカウンター戦術に明け暮れ相手のバイタルエリア内での攻略の練習はほとんど手つかず。

そのため相手の守備を崩すことができずカウンターからの失点やPK戦に持ち込まれての敗戦が続いてしまったのが上述の暗黒時代の要因とのことです。

⓷青森山田高校サッカー部黒田監督 ついに悲願の高校サッカー選手権初優勝達成へ!

このように選手権で中々勝てない時代が続いた青森山田高校。
しかしそこは名将黒田監督です。
勝てない原因がわかるとチーム作りに着手。

まさかの1回戦負けとなった翌2015年度はベスト4へと躍進。
ちなみにこのとき準決勝をかけ対戦した相手は私の地元富山第一高校でした。

そしてその翌年の2016年度大会でついに2009年以来の決勝の舞台へ進んだ青森山田。

ついに悲願の選手権優勝を果たすのでした。
対するは群馬県の超強豪校の前橋育英高校でした。

個人的には選手権で中々あと一歩勝ちきれないことから前橋育英の優勝かと思っていたのですがふたを開けてみると5-0での圧勝!
ついに悲願の初優勝を達成したのでした。

ちなみにこの2016年大会の優勝チームはその直前上述のプレミアリーグでも優勝を果たすなどプロチーム相手にも堂々の戦いぶり。

黒田監督にとってもこのときのチームは印象がかなり強いようです。

⓸「青森山田高校サッカー部黒田監督が語る悲願の高校サッカー選手権初優勝について」まとめ

以上「青森山田高校サッカー部黒田監督が語る悲願の高校サッカー選手権初優勝について」まとめでした。
監督就任から22年でついに悲願を達成した黒田監督。
その後の青森山田については多くのサッカーファンが知ってのとおりです。

2017年度大会は3回戦で長崎総科大学付属に敗れベスト16で終わったものの続く2018年度大会は選手権2度目の優勝!

そして2019年度、2020年度の2大会連続準優勝を経て2021年度は現在FC東京で大活躍中の松木玖生選手を擁し選手権3度目の優勝を達成!

初優勝した2016年度大会以降の直近6大会の内5度の決勝進出で3度の優勝というまさに異次元の強さが際立ちます。

鈴木さんとのインタビューを見ていても全く慢心している様子が皆無の黒田監督。
まだまだ青森山田の時代は続いていくのではないでしょうか?