大晦日のボクシング頂上決戦で田中恒成選手相手に見事なノックアウト勝利をおさめた井岡一翔選手。
 田中選手有利とされていた中で改めて実力を示しグッと評価を高めた井岡選手でしたがそんな勝利の余韻冷めやらぬなか思わぬ騒動が議論を呼んでいます。

 それが井岡選手の両腕や脇腹のタトゥー・・・すなわち入れ墨に関しての議論です。
 日本ボクシングコミッションは日本のプロボクサーライセンスを持ったタトゥーのある選手については日本国内での試合を禁止しているため本来大晦日の試合において井岡選手はファンデーションなどでタトゥーを隠す処置をして試合に臨まなくてはいけないところそういった処置をすることなく試合を行ったことが日本ボクシングコミッションの規律違反に当たるというのです。




井岡一翔選手タトゥー問題・・・タトゥーに関しての日本ボクシングコミッションの規則を再確認

 日本ボクシングコミッション(通称JBC)ルール第86条には「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場することができない」旨定められています。

 この規定はあくまで日本のプロボクシングライセンスを所持している選手が対象となっており外国人の世界王者でタトゥーが入っている選手などは除かれます。(これが引っかかるようだと国内でほとんど世界戦ができなくなってしまいます)

 またタトゥーのある日本プロボクシングライセンス所持者であっても日本国外での試合は認められます。

井岡一翔選手タトゥー問題・・・井岡選手のタトゥーはいつから?

 さて今回問題となっている井岡選手のタトゥー問題ですがもともとは井岡選手はタトゥーはありませんでした。
 いつからタトゥーをいれたのでっしょうか?
 2017年に一度現役を引退した井岡さん。
 このときはタトゥーは確認できませんでした。
 しかしその後カムバックを果たした2018年9月の復帰初戦において左腕にタトゥーが確認できるため現役引退から復帰までの期間に入れたものであることが確認できます。

そして2019年6月に日本人初の4階級制覇を達成した試合は日本で行ったのですがこのときはすでにタトゥーを入れた状態でした。

 そのためファンデーションでタトゥーを隠す処置が行われ上述の日本ボクシングコミッションのルール86条をクリアして試合に臨んだのでした。

井岡一翔選手タトゥー問題・・・「入れ墨は隠すべき」は古い?

 さて冒頭の田中選手との頂上決戦は井岡さんがタトゥーを入れて臨んだ日本国内での2試合目だったわけですが今回の試合では特にファンデーションなどでタトゥーを隠す処置は行われていませんでした。

 この点前回の試合でファンデーションによる処置をして臨んだことが話題を呼んだこともあり「あれ?今回はタトゥー丸見えだけどいいのかな?」とおもった視聴者の方も多かったのではないでしょうか?

 私も疑問には思ったものも今回は協議の上認められたのかなと思っていたのですが・・・やはり試合後になって問題になってしまいました。

 日本ボクシングコミッションは明らかなルール違反として処分を検討中のようです。

 しかしネット上では井岡選手のルール違反を批判するコメントと日本ボクシングコミッションの「入れ墨は隠すべき」という考えが古すぎると日本ボクシングコミッションを批判するコメントが入り乱れ賛否が分かれるかたちとなっているのです。

井岡一翔 タトゥー問題 「入れ墨は隠すべき」は古い?・・・まとめ

 以上、井岡一翔 タトゥー問題 「入れ墨は隠すべき」は古い?についてまとめました。

 週明けには日本ボクシングコミッションからこの件について何らかの発表があるとのことですが・・・処分が下るのか?また今回の騒動をきっかけにルール見直しへと動きはあるのか?

 要注目と言えるでしょう。