陸上自衛隊「日野基本射撃場」で発生した訓練自衛官による銃乱射事件。
これにより2名が犠牲になる大惨事となり大注目を集めています。
そして自衛隊で訓練自衛官による銃乱射事件が起きたのは実は今回が2回目。
今から約40年前にも同様の事件が発生しておりこの事件についても注目が高まっています。
以下「自衛隊で2度目の銃乱射事件が発生!1984年の事件の原因や犯人の処遇は?」として当時の事件についていろいろとまとめていきたいと思います。
目次
➀1984年の訓練自衛官銃乱射事件概要まとめ
事件が発生したのは今から約40年前の1984年(昭和59年)2月27日の昼ごろのこと。
陸上自衛隊山口駐屯地近傍にある山口射撃場で射撃訓練を受けていた21歳の訓練自衛官が振り向きざまに持っていた6小銃を居並ぶ自衛官に向けて乱射。
この結果4人が重軽傷を負いうち1人は翌日死亡する大惨事となりました。
乱射した訓練自衛官は乱射後に小銃を携帯したままジープで逃走。
危害が一般市民にも及ぶ可能性も高まったもののその約5時間後の午後4時49分に山口市内で身柄を拘束されました。
➁1984年の訓練自衛官銃乱射事件 銃を乱射した原因は日常的なパワハラ?
ではこの訓練自衛官が乱射事件を起こした原因は何なのか?
これについて訓練自衛官は「日頃から馬鹿にされて鬱屈が溜まっていた。『どうにでもなれ』と思って射った」と証言動機を語っています。
ひょっとしたら日常的にパワハラを受けていた可能性が高くその恨みが訓練自衛官を凶行に走らせた可能性が高そうな感じです。
⓷1984年の訓練自衛官銃乱射事件 訓練自衛官の処遇は?
ではこの犠牲者も出してしまった乱射事件を起こした訓練自衛官。
気になる事件後の処遇はどうなったのでしょうか?
自衛隊組織の処分としては当然のごとく懲戒免職処分となりました。
しかしおどろくべきは刑事罰についてです。
重度のうつ病による心神喪失状態にあったとして訓練自衛官は不起訴処分となったのです。
⓸1984年の訓練自衛官銃乱射事件 事件の余波は?
そしてこの1984年の銃乱射事件はその後にいろいろな余波を巻き起こしました。
事務次官が訓戒処分となったのを皮切りに幹部職員24名が減給から注意までの処分を受けました。
また訓練自衛官の直属の上司だった自衛官は訓戒処分を受けた4か月後に自ら命を絶っています。
また自衛官の採用方法についても批判が集まりました。
実はこの訓練自衛官は過去に自衛隊を無断欠勤が原因で停職処分となったのちに依願退職していた過去がありました。
「そんな人物が何故また自衛隊に採用されたのか?」と当時批判が高まったようですが筆記試験の成績がかなり良かったようで自衛隊は「採用には問題はなかった」と回答しているようです。
⓹「自衛隊で2度目の銃乱射事件が発生!1984年の事件の原因や犯人の処遇は?」まとめ
以上「自衛隊で2度目の銃乱射事件が発生!1984年の事件の原因や犯人の処遇は?」でした。
令和の時代で約40年の時を経て起きてしまった2度目の銃乱射事件。
事件を起こした背景や事件を引き起こした自衛官の処遇はどうなるのか?
特に無罪を勝ち取るために心神喪失を主張してくるかどうかはかなり注目が集まりそうですね。