なんでも日記

国家公務員 非常勤職員のハラスメント等相談件数が急増

本ブログでたびたびお話ししていますが私は国土交通省の出先機関である運輸局に勤務していた元国家公務員です。
その経験を活かし国家公務員の給与や組織の内情等々国家公務員系の記事も書いているところです。

その記事の中では私が国家公務員当時元上司から受けたパワハラや現在そのパワハラについて告発を行っている記事なども書いているところですが先日そんな私の記事に対して寄せられた労働局勤務の現役国家公務員の方のコメントにより人事院が年度ごとに各省庁別のハラスメントなどを原因とした相談件数を公表しているということがわかりました。

さっそく人事院のホームページを閲覧し公表されている資料をみてみたのですが正職員の常勤職員からの相談を上回るペースで世間一般でいうところのバイト・パートさんにあたる非常勤職員の方からの相談件数が急増していることがわかりました。

そこで今日は「国家公務員 非常勤職員のハラスメント等の相談件数が急増」についてまとめてみたいと思います。




➀国家公務員非常勤職員の相談件数が急増

国家公務員非常勤職員の方のハラスメントなどを原因とした相談件数がここ最近で急増しています。
人事院のサイトでは平成29年度・30年度・令和元年度の3年度分の省庁別の相談件数が常勤・非常勤職員毎にデーターがまとめられています。

それによると常勤職員の相談件数は平成29年度の672件から令和元年度で872件。
約1.3倍の伸び率となっています。

これに対し非常勤職員の相談件数は平成29年度の151件から令和元年度で252件。
実に約1.7倍
という常勤職員をはるかに上回るペースで急増しているのです。

➁国家公務員非常勤職員の相談件数が急増!その気になる相談内容は?

このように非常勤職員からのハラスメント等を原因とする相談件数が急増しています。
では実際に寄せられる相談はどのような相談内容が多いのでしょうか?

人事院のHPではその相談内容の内訳も公表されています。

令和元年度に寄せられた相談件数は常勤・非常勤からのものをあわせて計1124件。
この内訳をみてみると以下のようになります。

➀ハラスメント関係→342件

➁勤務時間などの含む関係→275件

⓷任用関係→192件

⓸給与関係→110件

⓹健康安全関係→96件

⓺人事評価関係→31件

⓻その他→78件

このなかから非常勤職員の方が相談された可能性の高いもの何なのでしょうか?(ここからは元国家公務員としての実体験に基づく完全な私の推測です。)

⓷の任用関係は「全くの畑違いの部署にいきなり異動させられた・・・」などが主な相談内容のため非常勤の方が苦情や相談することは考えにくい・・・

⓸の給与関係は基本的に非常勤の方は時給や勤務時間を把握したうえで応募されるのでこれも非常勤の方が相談や苦情をすることは考えにくい・・・

⓹の健康安全関係は病休を悪用する職員が決まって行使する相談内容のためこれも非常勤の方が相談や苦情をすることは考えにくい・・・

⓺の人事評価関係は基本非常勤の方に人事評価で優劣をつけることはないのでこれも非常勤の方が相談や苦情をすることは考えにくい・・・)

このように公務員組織で勤務していた実体験をもとに消去法で消していくとやはり相談件数の内訳で上位1・2位を占めているハラスメント関係と服務関係によるものが非常勤職員の方からの相談内容であると考えてまず間違いないと思います。

⓷国家公務員非常勤職員の相談件数が急増!どこの省庁が多い?

それではこの非常勤職員による相談件数。
どこの省庁が一番多いのでしょうか?

別記事でもまとめましたが常勤職員で苦情件数が一番多いのは断トツで法務省という結果でした。(2位厚生労働省。そして3位が国土交通省でした)
果たして法務省の二冠王となるのでしょうか?

調べてみたところ平成29年度から3年連続で厚生労働省がトップという結果でした。
そして令和元年度に厚生労働省と並んでの同率1位となった組織があります。
それがなんと私の憎っき(?)国土交通省なのでした(笑)
(この3年度分のデーターをみるとこと非常勤職員からの相談件数に関しては平成29・30年度までは厚生労働省が絶対王者といった感じで2位の組織の2倍の相談件数を誇っていました。
なんと令和元年度で驚異的な伸びをみせ国土交通省が厚生労働省と並び同率1位となったのでした。)

私も現役当時車検の窓口に勤務する非常勤職員が当たり前のように昼休みが削られているのを目の当たりにしてきましたが納得の結果です(笑)

⓸「国家公務員非常勤職員の相談件数が急増」まとめ

以上「国家公務員非常勤職員の相談件数が急増」まとめでした。

またもう1つわかったことがあります。
この非常勤職員からの相談件数ですが令和元年度で3位となったのは法務省でした(笑)
つまり法務省・厚生労働省・国土交通省のこの3トップは常勤・非常勤職員双方から各種問題が起こっているとんでもない組織ということがいえるのです。

国家公務員非常勤職員というと近年賞与も支給されるようになり関心が高まっているようですが相談件数のデーターが示す通り「色々な問題もあるかも?」ということはある程度覚悟されたほうが身のためです(笑)

そして間違っても厚生労働省・国土交通省・法務省で勤務してはいけません(笑)