なんでも日記

国家公務員 本省勤務は年収が高く特別手当ても支給されるが超激務。


 今回も国家公務員のについて、とくに本省勤務と本省以外の出先機関の勤務についてその違いなどについてまとめていきたいと思います。霞が関の本省勤務の場合色々な手当てが充実しており国家公務員平均給与額を大きく引き上げています。とくに本省課長級ともなれば年収1000万以上も夢ではないとされており金銭面から国家公務員として本省に採用されることを希望する受験生の方も多いのではないでしょうか。

 その一方で私のように金銭面は二の次でとにかく激務はいやなのでまったりと生活していきたいという受験生の方も多くいらっしゃるのではないかと思います。 私は出先機関採用の職員で本省勤務は経験がなかったのですが、現役の本省勤務の友人がいるため本省勤務と出先機関勤務の労働時間や給与・諸手当の違いについて大体ですが説明することができます。そこでそれぞれ以下の通り相違点を纏めていきたいと思います。




本省勤務と出先機関勤務・・・労働時間の違い

 まず本省を希望される方。本省は年収は確かに高額です。しかしその高額報酬以上に想像を絶する激務の毎日だということを覚悟してください。年末年始の正月休みも実質ないというケースも十分に考えられます。(なにか年末年始に有事が起きた場合でも、その有事に関連する省庁の大臣が会見をしていますよね?大臣が会見をするということはその下の職員も働いているということです。)

 ちなみに私の友人のエピソードとして年始くらいは定時で帰ろうと思って出勤したのですがその日から2週間泊まり込みんで家に帰れない日が続いたというものがあります。その友人にしても正月休みがあっただけまだ本省の中ではマシなほうだったというくらいで、少なくとも私には理解することのできない世界です。

 一方、私が勤務していた出先機関ですが・・・出先機関といっても本部は忙しいです。もっとも本省勤務と違い職場に泊まり込むということはまずありません。私の場合何十年に一度の大変な時期にはまってしまい、実質泊まり込みともいえる朝8時30分から翌朝3時まで仕事ということが半年ほど続いたということはありましたが、その時期以外は日をまたぐなんてことは皆無で遅くとも夜7時には帰っていました。
 全体的にいうと最悪でもその日のうちに帰宅することはできるというのが出先機関本部といえるかもしれません。
 
 出先機関の支部の場合ですが、本部ほどではないにしろ部署によっては大変なところがあります。・・といっても遅くとも10時には帰れます。また部署によっては定時で帰れるところもあり私はこの部署にしがみついていました(笑)

本省勤務と出先機関勤務・・・給与・諸手当の違い

 まず本省ですが上述の通りあまりにも激務のため本省勤務というだけで特別手当が支給されます。さらには残業代に相当する超過勤務手当もほぼ満額支給されるため下手をすると超過勤務手当が基本給を上回る額になるということもざらにあります。

 一方で出先機関ですが・・・悲しいことにいくら残業をしようがほとんどはサービス残業となります。上述の翌朝3時までの仕事が半年続いた時でさえ私の超過勤務手当は3万円を少し超えるくらいでした。

 ちなみに以前私と本省勤務の友人の月給を比べてみたことがあるのですが手取りで20万円ほどの差がありました。

本省勤務・・・どんな人が向いている?

 繰り返しになりますが本省は給与が高い分想像以上に過酷な職場です。メンタルを病むものや自殺者も定期的に発生します。単に「お金が高いから本省に行きたい」というのであればもう一度よく考えなおしたほうが身のためだと思います。

 私が思うに本省勤務に向いている人はお金以上に「とにかく国の行政に携わりたい!!」というアツイ気持ちを持っている人であること・・・これに尽きると思います。特に省庁はその分野の専門分野を司る行政機関のため、明確に自分が携わりたい分野があり「その分野のために一生懸命尽くしたい!!」という方は本省勤務が適正ではないかと思います。そのアツイ気持ちさえ保てることができらば激務やパワハラ上司にも負けることなく働き続けることがきっとできると思います。

出先機関・・・どんな人に向いてる?

 「なんとなく公務員になった」「激務は嫌」「お金より安定した生活を重視する」「行政や公務員なんてクソ。仕方なく仕事している」そういった方にピッタリなのが出先機関です。もちろん私ははっきりコチラのタイプです(笑)ちなみに車検場の登録部門は数少ない定時に帰れる職場です。民法の勉強も仕事しながらできるため、充実したアフターファイブを過ごすことを最優先の方はお薦めですよ。

 そんなわけで今回は国家公務員の本省勤務と出先機関勤務の相違点について労働時間や給与・手当の面から色々まとめてみました。受験生の方々には、自分の重視するものは何なのかということを考えて後悔のないように採用先を選んでほしいと思います。