国家公務員はおおまかに日本の行政の中枢たる霞が関の各省庁で勤務する本省勤務とその出先機関勤務に大別されます。
ネット等を見ているとこのうちの出先機関については定時で退庁できる職場であるというイメージを持っている方が多い印象を受けます。
私自身国土交通省の出先機関である関東運輸局に20年ほど勤務した経験があるのですが今日はその体験も踏まえ「国家公務員 出先機関勤務なら定時で帰れる?」についてまとめたいと思います。
目次
➀国家公務員 出先機関も残業はある!
まったりした公務員生活を送りたいという公務員志望の方なら誰でも気になる「国家公務員の出先機関勤務ならば定時で帰れるのか」というこのテーマ。
ハッキリ言うと部署によります。
私の勤務していた運輸局では鉄道・自動車・タクシー・バスなどなど様々な運送事業についての行政を所管しています。
これらの業務に加え人事・会計・総務といった庶務を行う部門や自動車について所有権の公証を行う自動車登録部門などがあります。
私の経験談になりますが運送事業の許認可を扱う部署では毎日午後11時過ぎまで残業の毎日でした。
しかも土日に出勤することも少なからずありかなり大変な日々を過ごしました。
一方自動車登録部門は毎日定時で退庁していました。
➁国家公務員出先機関 ハマると本省並の勤務時間に!
ここで私の公務員時代の経験の中でも何十年かに1回あるかないかの最悪に忙しい時期にはまってしまったことがありそのときの勤務時間などについてお話したいと思います。
このときは朝8時半から翌朝3時まで仕事という日々が半年間続きました。
ちなみに出先機関の中でも運輸局は予算が少ない組織のため超過勤務代・・・すなわち残業代はないに等しい額でした。
食生活も当然不規則になり体重も10キロ増加・・・本当に最悪な日々をすごしました・・・
⓷国家公務員出先機関 定時で帰れる自動車登録部門
さて部署・さらには運が悪いと残業代が全くでないにもかかわらず本省勤務並みの労働を強いらされることもありうる出先機関勤務ですが、上述の自動車登録部門のように定時で帰れる職場というのも実際に存在します。
定時で帰りたいという公務員志望の方には強くお薦めしたい職場になります。
ちなみに国土交通省の出先機関として運輸局の他にも地方整備局さらには航空局という出先機関があります。
定期的に国土交通省主催の各出先機関合同での研修が行われるのですがその際に整備局・航空局の職員に定時で帰れるような職場はあるのか聞いてみたのですが「ない!」と即答されました(笑)
(逆に私が定時で毎日退庁している(当時自動車登録部門で働いていた)旨話したところ大変驚いていました。)
少なくとも運輸局の自動車登録部門は国土交通省全体の中でも数少ない定時で帰れる職場ということが明らかになったといえるでしょう。
⓸「国家公務員 出先機関勤務は激務の本省勤務と違って定時で帰れるってホント?まとめ」
以上、「国家公務員 出先機関勤務は激務の本省勤務と違って定時で帰れるってホント?」についてまとめました。
結果部署によります。
そして少なくとも運輸局の自動車登録部門は国土交通省の出先機関の中でも定時で帰れる数少ない部署であるということが言えると思います。
「残業がない職場で働きたい!」「絶対毎日定時で帰るんだ!」という公務員志望の方。
自動車登録部門志望で運輸局勤務も選択肢に入れてもよいのではないでしょうか?
※このように本来であれば定時で帰宅できる数少ない職場であるはずの自動車登録部門。
しかし近年異変が起きているようです。
詳細をコチラにまとめました。