前回の記事で公務員の仕事には無駄が多いというお話をしました。
 今日は仕事と同様に私が無駄だと感じていた通勤手当についてお話をしたいと思います。
 そしてこの通勤手当は悪い職員が税金を不正受給することの温床ともなっている一面があります。
 今日はそのことについて書いていきたいと思います。

国家公務員通勤手当・・・長距離通勤は電車定期代が高額で無駄そのもの

 先に断っておきます。私は通勤手当そのものが無駄とは思っていません。むしろ当然発生すべき手当だと思っています。
 誰だって職場に行くのに交通費を自腹で負担しなければならないとしたらやってられませんよね(笑)

 私が無駄だと思うのは特に不祥事を起こしたわけでもないにもかからわず当たり前のように2時間以上の通勤を伴う人事が行われることです。
 私自身も横浜から埼玉までの通勤をしたことがありますし(1年間で済みましたが・・・)知り合いには東京から山梨や栃木から東京といった通勤をしていた職員もいました。
 このような長距離通勤の場合当然ながら定期代がかなりかかります。私の横浜から埼玉間ですら半年で13万円。
 さらに大宮からバスに乗り換えなくては行けないような辺鄙なところにあったためバス代も入れると余裕で年間で約30万円以上は手当てが発生していました。
 こういった人事がやたら多いのです。コスト意識さえあればまずやらないであろう人事が平然と行われます。
 そしてその結果無駄に税金が使われそして職員は長距離通勤により疲弊していくのです。
 どこにそんな人事を行う合理性やメリットがあるのか?辞職した今でも理解することができません・・・

国家公務員通勤手当・・・徒歩や自転車を悪用!通勤手当は不正受給の温床。

 上述のように通勤手当は本来職員の正当な権利とでもいうべき手当であるものの職場の人事部門にコスト意識がないため血税の無駄遣いそのものの状態が横行しています。
 そしてこの問題点は通勤手当を支給する側の問題点でした。
 しかしこの通勤手当には支給する側だけでなく受け取る側の職員にも大きな問題点があります。
 それはこの通勤手当を徒歩や自転車を使うという悪知恵を働かせて不正受給している職員がいることです。

国家公務員通勤手当・・・徒歩や自転車を悪用し通勤手当を不正受給する具体例

 では徒歩や自転車を使うという悪知恵を働かせ通勤手当を不正受給するという具体例を紹介しましょう。
 基本的に人事異動が行われると職場の人事部門に通勤経路についての届出を出し認定を受けます。
 そしてその認定を受けて初めて通勤手当が支給されます。
 
 バスについては2km以上の区間であれば通勤手当が支給されるのですが、職場の最寄駅のバス停から職場の最寄りのバス停までの区間が通勤手当支給対象の2kmちょっとといった場合において(歩きで行ける距離にもかかわらず)あえてバス通勤で申告するのです。
 そして実際の通勤は歩くのです。こうやって月に4、5千円ほど不正受給しているのです。

 もっと悪質な奴だと自宅から職場まで自転車で行ける距離にもかかわらず電車とバスで通勤経路の届出をします。
 そしてもちろん実際の通勤は自転車で通うのです。バスに電車定期代の不正受給が加わることで月に1万円ほど不正受給していることになるのです。

国家公務員通勤手当不正受給・・・チェックはしていないの?

 さてこれを読んで「それはおかしい!」「不正受給が行われていないか確認はしていないのか?」と思われる方も多いでしょう。
 結論から言うと年2回定期の検認という形で確認はしています。しかし本来の認定を受けた通勤経路で通勤するのはその検認期間だけです。
 バス通勤をある程度通勤し履歴がたまったらそれを職場に提出しまた徒歩で通勤。
 あるいは定期を1月分だけ購入してほとぼりが冷めたころまた自転車通勤といったかたちでのらりくらりと不正受給の証拠を隠ぺいするのです。

 ちなみに通勤手当自体は電車の場合は新幹線を使わない場合であれば年2回半年分が満額支給されます。
 したがって定期の検認の際に1か月分の定期券を提出する職員は100%不正受給を行っている職員と私はにらんでいます。

 というわけで今日は国家公務員の通勤手当についてまとめてみました。
 支給する側も受け取る側も双方終わっているとは思いませんか?