本ブログで度々お話ししていますが私は国土交通省の出先機関の運輸局にかつて勤務していた元国家公務員です。
その当時の経験を踏まえたうえでの国家公務員の給与や年収、さらにはパワハラなどの国家公務員組織の内情などの国家公務員関連の記事も書いているところです。

そういった経緯もあり日々ネタ探しに公務員関連のニュースで何か記事にできそうなネタはないかと探すことが多いのですが非常に興味深いニュースを見つけました。
それは国家公務員同士で結婚した場合そのカップルがお金持ちとされる富裕層になりやすいというネット記事です。

今日はこのてん元国家公務員の私自身の見解も踏まえつつ「国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収は富裕層並み?」として真偽に迫ってみたいと思います。

国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収は富裕層並み?・・・富裕層の定義

まずは今回のテーマ・・・富裕層の定義づけからです。
その言葉からお金を持っている層というのはわかりますが具体的にどれくらいお金を持っている層のことを富裕層というのか?

私が見つけたネットニュースでは富裕層につき純金融資産の保有額により以下の5段階の内容で定義づけをしていました。

・純金融資産保有額が5億円以上…超富裕層

・純金融資産保有額1億円以上~5億円未満…富裕層

・純金融資産保有額5,000万円~1億円未満…準富裕層

・純金融資産保有額3,000万円~5,000万円未満…アッパーマス層

・純金融資産保有額3,000万円未満…マス層

国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収は富裕層並み?その真偽に迫る!

つまり国家公務員同士で結婚した場合そのカップルは少なくとも1億円以上の金融資産を保有する可能性が高いということになります。
では実際のところはそうなのでしょうか?
・・・このてん元国家公務員として声を大にして言いたいことがあります。

それはキャリア官僚同士の結婚ならいざしらずほとんどのノンキャリアの国家公務員にはこの記事の内容は当てはまらないということです。

国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収は富裕層並み?独身倹約家だった私の場合

以前国家公務員はモテるのかという記事の中でもお話ししましたが私はモテない独身の中年男性です(笑)
さて独身ということは結婚している世帯よりも比較的自由に使えるお金があるということを意味しますよね?

私の場合ですがきわめて無趣味かつ一刻も早く退職したいとい気持ちが強く若い時から最低でも月に5万円は貯金に回していました。
またボーナスは全額貯金に充当。
基本的に物欲というものがなく金銭欲の塊のような人間だったためわりかしコンスタントにお金を貯めることに成功しました。

このように無駄遣いをほとんどすることがなかった私・・・
しかしそんな私ですら仮に定年まで働いたとしても総資産額が1億円を超えるということは絶対になかったでしょう。

退職した40の時の保有総資産額が2500万円(退職金は除きます)
仮に定年60歳まで毎年200万円貯金したとしても6500万円ほど・・・それに退職金をプラスしても2000万円ほど上乗せされるくらい。
足しても8500万円ほどです・・・

つまりどう計算しても富裕層とされる資産保有額が1億円に達することはないのです。

国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収が富裕層並みに達するには?

さてここで国家公務員同士の結婚した場合に話を戻します。
私の事例を考えると私のようなケチ臭い人間同士がカップルになりかつ子供もいないということであれば確かに晴れてそのカップルが富裕層入りということは十二分に考えられます。

・・・しかし私は国家公務員時代私よりケチな人間を見たことがありません(笑)
また結婚するということは子供を設けるということも視野に入ってくると思います。

つまり常識的に考えると富裕層どころか準富裕層にランクされるのがやっとのところというのが実際のところなのです。

「国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収は富裕層並み?」まとめ

以上「国家公務員同士で結婚した場合その給与や年収は富裕層並み?」についてまとめました。
ハッキリ言ってまず一般的な国家公務員同士のカップルであればまずは不可能ということになります。

しかし毎回思うのですがこの手の記事・・・一般の国家公務員全体がいまだにめちゃくちゃ金を持っていると誤認させる悪意の塊以外の何物でもありません。
いったいどこからこういった内容の記事を自信をもって世に発信しているのか?
理解に苦しむところです・・・