終わりの見えないコロナウイルスの蔓延。
企業決算の速報では軒並み過去最大幅の累積赤字を記録する企業や、今後の見通しに悲観的な見通しを立てる企業が後を絶ちません。
そしてこのような民間の先行きの見通しが非常に見通しが暗い状況においては公務員を志望する若者が増加するという傾向があります。
しかし公務員と言うと仕事がルーチンワークのみで残業もなく楽なイメージを持っている方がいまだに多いのにビックリすることがあるわけですが、現実は甘くありません。
実際にせっかく就職氷河期のなか公務員採用試験に合格しても定年退職を待たず辞職する職員は非常に多いです。(かくいう私もその1人です。)
早い人など1年足らずで辞職する人もいます。
そこで今日は公務員の主な辞職理由として挙げられる理由を私の体験談を踏まえ考察し、公務員は決して楽な職種ではないということを見ていきたいと思います。
目次
公務員の辞職理由➀・・・業務内容がワンパターンでつまらない
公務員の仕事はあまり変化がないことが特徴です。
特に国家公務員の場合地方公務員と違いある種仕事に専門性があるためこの特徴は顕著です。
私のように1つのことを極めて処理速度を上げ定時で帰ることに重きを置くという人にはピッタリでしょう。
しかし「色々な業務をやってみたい」という仕事に対して刺激を求める人とっては耐え難い環境です。
公務員である限り解決しないと判斷した人は迷わず転職することが多いです。
公務員の辞職理由➁・・・収入に満足できない
公務員として働く人の中には、年収に満足できず退職を考える人がいます。
ちなみに公務員の年齢別の平均年収は以下の通りです。
20代:300~450万円
30代:500~600万円
40代:650~800万円
50代:800~900万円
このデーターを見ると決して収入は低い水準ではありませんが、公務員はほとんどが残業がサービス残業のところが多いです。また休日出勤が当たり前という部署も存在します。
私も若いころかなりブラックな部署に配属になったことがあるのですが、平日は毎日午後11時過ぎまで残業。
土日もほぼまる1日休日出勤という状況で超過勤務手当がわずか2万円たらず。
もちろん休日出勤手当なのものをありませんでした。
ちなみにこのときの給与額を時給換算すると最低時給賃金額を余裕で下回っていたのを思い出します(笑)
このように給与額だけ見るとよさそうなイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、実際の単価で考えると低いといわざるを得ず、収入面で不満を感じ辞職する職員もいます。
公務員の辞職理由⓷・・・スキルが身につかない
公務員の業務内容は部署によりますが、「本当にこの仕事って必要?」と疑わざるを得ないどうでもよい内容の業務を行う部署があります。当然このような業務に携わる間は何も自身のスキルアップにつながる有益なものは何1つありません。
とくにこのような部署に能力のある人材が人事異動で配置された場合、「一体自分は何をやっているんだ・・?」とメンタルを病みそのまま辞職してしまうという傾向があります。
公務員の辞職理由⓸・・・年功序列の風潮が強い
公務員は数ある職業の中でも、一番年功序列の風潮が強いと噂されていますが間違いありません。
断言します(笑)
仕事ができるできないも一定関係ありますが、基本的に昇進の判断基準となるのは勤続年数です。
勤続年数さえ一定基準を満たしてさいればほぼ100%管理職になれます。
なぜ年数が評価されるのか?理由は単純で売上を作る必要がないからです。
与えられた仕事さえ確実にこなせば時間がかかろうがなんだろうがよく、能力面が評価されることはありません。
このような実際の処理能力とは関係なく勤続年数が昇進の際のメインの判断基準となるような状況でモチベーションを高く持つことは難しくなり、バカバカしくなってやる気を喪失して辞職してしまう職員も非常に多いです。
公務員の辞職理由⓹・・・ハラスメントが発生しやすい
公務員はパワハラ上司が職場にいる割合が非常に高いです。
その上司が能力のある上司であれば多少あきらめもつきます。
しかし上述の退職理由⓸とリンクしますが公務員の場合、大した能力もないくせに勤続年数だけで上のポストについているのがほぼ100%です。
非常に始末が悪いのです。
「なぜこんな無能な馬鹿の好き勝手に振り回されなくてはいけないんだ・・・?」とメンタルを病み辞職していく職員は近年ハイペースで増えています。
公務員の辞職理由⓺・・・他にやりたいことができた
公務員は「安定している、仕事が比較的簡単」というイメージからとりあえず公務員になったという人は多いです。(私もその1人です。)
このように明確に自分の人生設計をしないまま親や周りに言われるがままに公務員となった人が在職中に本当にやりたいことを見つけ辞職する人も少数存在します。
私も実際「介護職で働きたくなった」と言う理由で2年で退職した若手職員をみました。
公務員の辞職理由⓻・・・理不尽なクレーム対応が多い
これまで上げてきた辞職理由は公務員組織の内面的なものでした。
しかし公務員は外にも沢山敵がいます。
公務員として働いていると、悪質な一般人の対応は必至です。
役所の窓口にはクレーマーもきますし、電話などでも攻撃を仕掛けてきます。
こういった輩は自分の知的水準の低いことを顧みずすべて役所のせいにして難癖をつけてきます。
このような理不尽さに耐えきれずメンタルを病みそのまま辞職と言う職員も非常にハイペースで増えています。
ちなみに私の知り合いに現役国交省職員がいるのですが、Go To トラベルキャンペーン絡みのクレーム処理がかなり大変なようです。
とくにその知り合い自身もGo To トラベルには反対派と言うこともあり非常に精神的に参っているようです。
このように自分の意思とは相いれない政策であっても上が決めたことに対しては組織として従わざるを得ず、さらにはそのような自分の意思とは相いれない政策についてのクレーム対応をしなくてはいけないというジレンマ・・・
これは公務員の悲しい宿命と言えます。
そんなわけで「今日は公務員の安定を捨ててでも辞職した職員の辞職理由まとめ」でした。