以前もこのブログ内で書きましたが私は元国家公務員です。私自身何故公務員になったかというと、特に何かやりたい仕事が当時あったわけではなく、また当時就職氷河期と呼ばれるほどの状態であったため、なんとなく公務員がいいなという気持ちから勉強を開始しました。

 私の場合地方上級試験(富山県庁)と国家公務員二種試験(いまの一般職)にしぼり筆記試験を受けたのはその2つのみ。富山県庁については最終面接まで進んだものの落選し、無事に二次試験も最終合格した国家公務員として勤務することになったという流れです。

 さて当時の公務新試験予備校では国二・地上コースというかたちで国家公務員二種試験と地方上級試験が同程度の難易度のレベルであるかのようなかたちでのコースが多かったというように記憶しています。実際いまでも大卒者を対象とした公務員試験の代表例が国家公務員一般職試験および地方上級試験とイメージされることが多いようですが、実際に2つ受験した人間からすると地方上級試験のほうが難易度は上です。筆記試験も国家公務員試験に比べて幅広く勉強しなくてはいけませんし、筆記試験以降の集団討論や面接などもかなり難関です。

 そこで今回は「公務員試験私 合格体験記 国家公務員一般職編」として私の勉強法、筆記試験、面接、




私の国家公務員一般職対策・・・筆記試験対策

 まず、筆記試験対策については(これは地方上級試験にも当てはまりますが)一般教養試験と専門科目試験の大きく2科目の試験を受験しなくてはいけません。

 一般教養試験は文章理解や判断推理、数的処理、資料解釈から構成される知能分野と自然・人文・社会(時事を含む)からなる知識分野から出題されるのですが・・・・簡単に言ってしまうと国語、数学、理科、社会、英語の5科目のこと指します。といっても、理科ならば物理、生物、化学、地学を勉強せねばならず、社会ならば日本史、世界史、地理、政治・経済、思想・芸術といったかんじで幅広く勉強する必要があります。

 これだけでもゲンナリする方も多いかもしれませんが、この一般教養試験科目の他に政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物権)、民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般) といった16科目から出題される専門科目の試験を突破しなくてはいけないのです。

 さてここでなのですが、私はただやみくもに全科目の勉強をする前に自分なりに戦略を立てました。私は幸い国家公務員試験のほうに最終合格できたため日程的にその後実施される市役所などの試験は受験しなかったのですが、当然国家公務員もダメだった場合は受験する気おり市役所を受けることまで想定して戦略を立てていたのですが、市役所は試験科目が教養試験のみというところがほとんどということもあり専門科目より教養試験のほうに重きを置いて勉強すべきと判断しました。

 次に国家公務員試験の専門科目は上述の16科目の中から出題されるのですが、全科目答える必要はなく16科目の中から8科目を選択して回答するという回答方法になっている点にも注目しました。その中でも特に英語から2科目選択されるという点。ここに大きく注目しました。

 英語は教養試験の文章理解からも出題されるため、「英語を鍛え上げ大きな武器とすれば教養試験対策かつ専門科目試験対策にもなる」のではと考えたのです。また実際に過去問集で国家公務員試験の英語の過去問(文章理解、英語一般、英語基礎)もそれぞれ解いてみて難易度を確かめてみたのですが「これくらいならなんとかなる!」という実感をつかめたことあり、英語を鍛え上げることに重点を置きながら勉強を心掛けようと判断しました。

 残りの専門科目については一通り勉強してみて興味を持ったものや、「この科目は比較的わかりやすい」という好感触を得た科目について勉強することにしました。私の場合それが政治学、行政学、憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学の6科目でした。特に政治学と行政学、行政法は微妙にリンクしているところが多く勉強すればするほど各々の科目のレベルも引き上げることができたのも大きかったといえます。

私の国家公務員一般職対策・・・面接・小論文対策>

 さて次に二次試験対策ですが・・・これについては「公務員予備校に頼るしかないのでは?」というのが正直なところです。筆記試験については実際のところ独学でも余裕で何とかなると思います。しかしこの面接・小論文については過去問集のように自分自身では正解がわからない分野なので、この対策だけは予備校通いをお薦めします。(ちなみに私は公務員試験予備校のEYEというところに通っていました。)

 もっとも、(今はどうかわかりませんが・・・)国家公務員試験の面接は地方上級試験に比べて格段に易しかったです。集団討論もなかったですし面接も当たり障りのないことしか聞かれず逆に面食らった記憶があります。またデーターを見ると国家公務員試験は1次試験を突破すれば合格者の70%ほどが二次試験も突破します。落ち着いて1つ1つ質問に答えることができればきっと大丈夫です。

最後に・・・

 さて今日は私なりの国家公務員試験の合格体験記をまとめてみました。今年からしばらくはコロナショックにより公務員志望者が増加し倍率が高くなることが予想されますが、試験自体はそれほど難しくないと確信しています。私の場合試験科目を絞っていたことや学部が法学部だったということもありかなり余裕をもって勉強できていました。(ファイナルファンタジー最新作をプレイしながら勉強していました。)

 また実際かつて仕事を勉強してきた同僚たちを思い返してみても有名私大や国立大卒というそこそこの学歴を持ちながらまったく使えない人間や、極度のあがり症で会話がまったく成立しない職員も沢山見てきました。(「正直本当に合格したのか?」と疑問を持たざるを得ない職員をいっぱい見てきました。)

 上述の通り国家公務員試験一般職試験は筆記試験さえ合格できればほぼ合格したも同様です。また集団討論がないという点も非常に大きいです。筆記試験で大幅なアドバンテージさえ獲得できればあとは普通に面接をこなせば最終合格は間違いありません。

 受験生の方々にはぜひ頑張ってほしいと思います!!