いまやすっかりトレンドとなっている押印廃止。
婚姻届出など各種の行政手続きが押印廃止の方向へと進んでいます。
そして警察が発行する車庫証明書においても2021年の1月から申請者の押印廃止を導入することが決定したよ
うです。
さて車庫証明書と言えば自動車の名義変更などの車検場での手続きの必要書類です。
今回の車庫証明書の申請者の押印廃止の流れを受け自動車の車検場での手続きも申請者の押印廃止の方向へと動き
だすのでしょうか?
予想を立ててみたいと思います。
目次
➀自動車の車検場での手続き
自動車は車検場の管理するシステムに所有者として登録された人・法人が正規の所有者であるという登録制度を採
用しています。(行政法学でいう公証というやつです。)
その結果として車検場での自動車の手続きはおおまかに登録の申請手続きとそうではない手続きに二分されます。
➁自動車の登録申請手続き
現状では自動車の登録申請手続きは必ず押印が必要となっています。
自動車登録令という省令の中で明確に条文が存在します。
そのためこの省令を改正しない限り押印廃止にはなりません。
省令の改正は滅多に行われないため現実的に厳しいかとも思いますが、警察は国家公安委員会の規則を改正までし
て押印廃止へと踏み切る以上運輸局も追随する可能性はあるのかなとも思います。
今後の動向に要注目と言ったところでしょうか・・・
⓷自動車の登録申請以外の手続き
では自動車の登録申請手続き以外の申請はどのようになっているかと言うと、押印が必要なものと必要でないもの
が通達によって決められています。
通達というのは役所が作成した業務マニュアルのようなものなのですが法律ではありません。
したがって省令に比べればはるかに改正作業は簡単です。
この登録申請以外の手続きに関していえば押印廃止へと向かう可能性は非常に大きいのではないかと思います。
特に自動車のナンバーを希望ナンバーに変更する番号変更という手続きは押印が必須とされているのですが、私が
現役の車検場職員だったころ申請人とよくトラブルになりました。
(「ナンバーを変えるだけで何故押印が必要なんだ!」と怒り狂う申請人を何人か見てきました・・・
たいてい神奈川県民か関西人でしたが・・・)
業務簡素化・さらにはトラブル防止の観点からも是非押印廃止へと動いてほしいと思います。
「車庫証明押印廃止へ!自動車の車検場手続きはどうなる?」まとめ
以上、「車庫証明押印廃止へ!自動車の車検場手続きはどうなる?」についてでした。
おそらくなんらかの動きはあるものと思います。
運輸局は問題職員への対応が最悪なのは別記事でも紹介しましたが、押印廃止のような世の中のトレンドとなって
いるものくらいは速やかに進めてほしいものです。