このブログではドラゴンボール関連の記事を書いているわけですが、最近ドラゴンボールについて何か面白い話・ネタはないかと調べていたところ、面白い漫画を発見してしまいましたので取り上げたいと思います。

 その漫画とはドラゴン画廊・リーさん作の「転生したらヤムチャだった件」です。ドラゴンボールのヤムチャといえばそれなりにイケメンで声優もガンダムのアムロ・レイや巨人の星の星飛雄馬などでおなじみの古谷徹さんが担当し、技もかめはめ波はもちろん操気弾といったオリジナルの必殺技をもつZ戦士で戦闘力も地球人としてはそこそこ・・・・にもかかわらず原作ではバトル面では天津飯に足を折られるは、雑魚敵栽培マンに負けてしまうわ、人造人間20号(=ドクターゲロ)にはエネルギー吸収の格好のターゲットとなってしまうわ散々な目にあい、さらには恋愛面においても誰もがブルマと結婚するかと思いきやベジータにとられてしまうわと結局パッとしないまま最終回を迎えてしまいました。

 今回ご紹介する「転生したらヤムチャだった件」はそんなヤムチャを主人公とした漫画です。最初はあまり期待せずに読んでいたのですが・・・・これが非常に面白かったため紹介もかねてネタバレ感想記事を書いていきたいと思います。物語は前・中・後編の3部作から構成されています。では順にまとめていきたいと思います。

転生したらヤムチャだった件・・・前編

 本作の主人公はとある高校生。友人とドラゴンボールのドッカンバトルについての会話をしながらの学校からの下校中に歩道橋の階段から足を滑らせて転落・・・そのまま気を失ってしまいます。

 そして主人公が気絶から目を覚ますと今まで見たことのない異世界が広がっています・・・・来ている服も今まで着ていた学生服ではありません。ふと、鏡を持っていることに気づき姿を見てみると・・・・なんとドラゴンボールのヤムチャになっていたのです!!!
「どうせなら悟空やベジータがよかったーーーーーー!!!」と心の中で絶叫する主人公。するとそこへウーロンや悟空(幼少期)そしてブルマが登場します。どうやら場面は原作の悟空が初めて大猿になりピラフ城を破壊してから1夜開けた場面のようです。
 悟空たちとの会話やポイポイカプセルを試しに投げてみたり、そしてブルマにときめいてみたりとドラゴンボールワールドを堪能する主人公。しかしふと我に返ります・・・・このまま話が進むとサイヤ人襲来時に栽培マンに殺されてしまうからです。
 そこで自分の運命を変え生き残るべく修業をし地球人ナンバーワンを目指すことにします!!!

 場面は大きく動き主人公が恐れていた栽培マンとのバトルの場面に移ります。ベジータとナッパが栽培マンを誕生させ「栽培マンと1人ずつ戦わないか?」と言い終える前に「1人でやってやる6匹まとめてかかってこい!!」という主人公。その通りに栽培マンが6匹まとめて襲い掛かるも余裕の主人公。あっという間に1匹を倒します。そして残りの5匹がベジータの命令でヤムチャをとらえ自爆します・・・しかし全く効いていない主人公・・・ピッコロも「あの野郎・・・どんな修行をしやがったんだ?」と驚いています。
 そんななか主人公は「苦労はあったが・・・やはりあらすじを知っているのは大きな武器だった!!」とこれまでを回想します。そしてその回想シーンにはナメック星の最長老の姿が・・・

転生したらヤムチャだった件・・・中編

 前編でのヤムチャの回想の続きから始まります。
 サイヤ人襲来が刻一刻と迫りくるなか、ここまで原作に忠実にあらゆることを実践した主人公。亀仙人との修行はもちろんカリン塔で超神水も飲み、神殿でも修行します。(笑)しかし「まだサイヤ人には勝てないのでは・・・?」という不安が付きまといます。

 そこでミスターポポに頼みユンザビット高原に行き宇宙船(原作ではこの宇宙船でクリリン・悟飯・ブルマの3人がナメック星へ向かった)でナメック星に向かいます。そして最長老のもとに行き事情を説明したうえで最長老に自身の潜在能力を最大限まで引き伸ばしてしてもらいます。大幅なパワーアップを実感する主人公!そしてさらにナメック星人最強戦士であるネイルにも修行をつけてもらい「鬼に金棒状態」です。

 回想が終わり、場面はナッパとのバトル。主人公の戦闘力を尋ねるナッパに対し「10,000以上だ!」とスカウターを握りつぶしながら答えるベジータ。そしてその数値に驚愕するナッパ・・・・そして次の瞬間!!・・・・原作ではZ戦士を次々倒し読者に絶望感を与えたあのナッパがたった1コマで主人公にやられます(笑)

 そしてまた場面が少し進みベジータとの戦いへ。この場面は悟空もいます。どうやら悟空が界王様のもとから到着したようです。ヤムチャ、悟空もボロボロですが、ベジータもかなりボロボロで体力は限界近いようです。そして主人公が時間を稼ぎその間に悟空が気を溜めベジータにとどめをさす作戦を立て見事勝利します!なんと元気玉の出番はありませんでした(笑)

 するとその様子を見ていた天界の神様が「さすがはヤムチャだ」としつつむ「ところでヤムチャは気づいているのか?自身と同じく転生したものがもう1人いることに・・」と衝撃発言をします。

転生したらヤムチャだった件・・・後編

 前回からまた場面は進みセルゲームが始まろうとしているところからのスタートです。しかし主人公はセルゲームの会場とは違うところで誰かを持っています・・・・そしてやってきたのは・・・なんと餃子でした!!!神様が言っていたもう1人の転生者は餃子だったのです!!主人公は転生餃子が度々ドラゴンボールを悪用し自身のために使おうとする場面に幾度となく遭遇し餃子に疑念を深めていたのです。
 いままでの疑惑の行動を追求する主人公。するとこの転生餃子は「お前は邪魔だ!消えてもらう!」と主人公に攻撃しかけてきます。転生餃子の超能力を駆使した戦いに苦戦する主人公・・・どとん波で体を貫かれるピンチもありましたが仙豆によりピンチを脱し魔封波で餃子を封印しようとします・・・しかし転生餃子がドッカンバトルの常連の優勝者オーショウであることがわかり双方和解します・・・・そして転生餃子=オーショウもすっかり改心しお互い楽しく正しく生きていくことを誓い合う両者なのでした・・・・めでたしめでたし・・・

 と、一件落着したかに見えたお話でしたが、ここでまた場面が変わります。破壊神ビルスとシャンパがなにやら揉めています・・・・どうやらこのヤムチャと餃子の転生は2人の破壊神によるお遊び「転生ゲーム」の一環だった様子(シャンパが転生ゲーム機を買ってきた)で、そして転生ヤムチャと転生餃子のどちらが勝つか争っていたのです。しかし両者和解したためどっちつかずの決着に終わり勝敗がつかなかったためどちらが勝ったかで激しく言い争っています。。

 そして転生ヤムチャを使っていたビルスが「もう少しで勝てていたのに・・・」と激怒し転生ゲーム機を破壊したことで転生が解け主人公(おそらくオーショウも?)は元の体に戻るのであった。不思議な余韻に浸る主人公の姿が描かれて今度こそおしまい。(おわり)

 いかがでしたでしょうか?簡単にではありますがまとめてみました。また「転生したらヤムチャだった件」は単行本化されており番外編としてブルマをめぐりヤムチャがベジータに戦いを挑む話や、転生ヤムチャと転生餃子がフュージョンを試みる話などファンを楽しませるおまけ要素も追加収録されています。
ドラゴンボールファンであれば是非目を通してほしい作品です!!