今日は最近私がハマっている黄泉きかせというYouTubeチャンネルについて書いていきたいと思います。これはテレビ東京で定期的に放送されている闇芝居というアニメ(現在第7期まで放送済み)にインスパイアされた男性2人による自主制作アニメなのですが・・・個人的には本家の闇芝居より面白いのではないかと思うほどクオリティーが高いのです。まだまだ知名度がそれほどでもないのでこのブログで特に私個人が面白いと思った話をネタバレ感想として取り上げていきたいと思います。今日は黄泉きかせの第10話として放送された「新死刑制度」についてまとめていきたいと思います。

黄泉きかせ第10話「新死刑制度」あらすじ

 場面は、まさに死刑を執行されようとしている死刑囚(手錠をされ、首には縄をつけられ絞首台の上に立たされています。)と刑務官との会話のやり取りから始まります。

死刑囚「本当なんだろうな?俺の死刑が撤回されるかもしれないというのは?」

刑務官「ああ、本当だ。お前はラッキーだな。新死刑制度の第1号に選ばれて。」

死刑囚「新死刑制度というのはどういう制度なんだ?詳しく教えてくれ。」

刑務官「まずはこれを見ろ。」

 そういって刑務官は死刑囚の目の前のカーテンを開きます。するとカーテンの向こうの部屋には死刑囚と同じように絞首台にのせられた男と刑務官の姿が・・・

死刑囚「これはどういうことだ?」

刑務官「あの男はお前と同じ死刑囚だ。お前はこれからあの男と勝負をするんだ。そして勝てば死刑を免れる。」

死刑囚「勝負?」

刑務官「勝負といっても簡単なゲームのようなものだ。」

そういって刑務官は死刑囚にボタンのついた機械を見せます。

刑務官
これからブザーが鳴る。それが聞こえたら目のまえの男より早くそのボタンを押せ。そうすれば男の足元の床が開き死刑が執行される。そしてお前は死刑をまねがれる。ただし逆に目の前の男がお前よりも早くボタンを押した場合死刑が執行されるのはお前ということになる」

刑務官「ちなみにブザーはいつなるかはわからない。少しでも気を抜けばあの世行きだ」

死刑囚「とにかくブザーが鳴れば先にボタンを押せばいいんだな」

ここで死刑囚に1つ疑問が沸き起こります。

死刑囚「ところで俺が助かった場合、俺はどうなる?」

刑務官
「お前はこの制度のために我が国が新しく作った人工の無人島へ送られそこで一生暮らすことになる。ただ記録上は死刑は執行されたことになりお前は死んだという扱いになる」

死刑囚「どうしてこんな制度ができたんだ?どんな意味があるんだ?」

刑務官
「そこまでは正直我々もわからん。とにかくこれが新死刑制度だ。どうするやめるか?仮に生き残ったとして無人島での生活がどのようなものか保証はできんぞ。死んだほうがましと思うかもしれない。」

死刑囚「どんな場所だって死ぬよりはいいさ。俺は絶対生き残って見せるぜ。」

刑務官「わかった。ではボタンを押すために手錠を外してやる。」

そしていよいよ勝負の時が来ます。

刑務官「ただいまより死刑を執行する!」

ブザーが鳴り・・・ボタンが押される・・・死刑が執行されたのは・・・・

黄泉きかせ第10話「新死刑制度」結末

場面は死刑執行後。刑務官が上官らしき人物と電話で会話をしている。

刑務官「成功です。今死刑が執行されました。死刑を免れた後のことを聞かれましたがマニュアル通りに答えました。」

刑務官
「やはり死を前にした恐怖感から正常な判断をなくしてしまったようです。無人島で暮らすというよく考えればあり得ない話も全く疑われることはありませんでした。またこの新死刑制度がなぜ始まったのかを聞かれ、『わからない』と答えましたが深く追及されることはありませんでした。死刑さえ免れられれば理由などどうでもよいということでしょう。」

刑務官
「もちろん目の前の死刑囚と刑務官がホログラムということも全く気付かれた様子はありませんでした。この方法だと死刑囚がためらわずに自らボタンを押してくれるので時間もかからず刑務官の精神的負担が軽減されるのがいいですね。いくら何人かでボタンを押す形でだれが直接死刑執行したかはわからないとはいえ刑務官も人間ですからね。」

 そして最後に刑務官は上官にこう答えます。

刑務官「承知しております。これからもこの新死刑制度は極秘裏に行います。知れてしまったら2度とこの方法は使えなくなりますからね・・・」

(おわり)

黄泉きかせ第10話「新死刑制度」感想


 どちらの死刑囚が生き残るのかハラハラしながら見ていたのですが、すべては死刑執行を効率的に行うべく仕組まれた国家の陰謀だったという想定外の結末でした。

 ちなみに日本の死刑執行はこのお話の通り絞首刑で複数の刑務官が目の前のボタンを押すことで執行されるそうで、どのボタンが執行ボタンかは押す人間にはわからないようになっているものの中には「俺がボタンを押したんだ・・・」とメンタルを病む刑務官の方も実際いらっしゃるそうです。よく調べられたうえで作られているなと感心してしまいました。
 またこのボタンを押す刑務官の方には3万円ほどの特別手当も支給されるそうなのですが、この方法であれば特別手当の支給も不要になるため税金の無駄な支出をカットするという点でも素晴らしい方法だなと考えさせられました。