今日は昨日に引き続いて「黄泉きかせ」について書きます。今日は第9話として配信されている「スケッチブック」です。これまた前回の新死刑制度同様秀逸なお話でした。では見ていきたいと思います。

黄泉きかせ「スケッチブック」あらすじ

 物語は男2人(山田とその友人)が繁華街を飲み歩いているところから始まります。ふと、その友人が道に「あなたの願いを叶えます」と表紙に書かれたスケッチブックを見つけます。「何だこれ?そんなことあるわけないだろ」と言い怪しがるも山田のほうは興味津々です。スケッチブックにはペンもついていたこともあり「もう少し飲みたいからビールが欲しい!」とそのままスケッチブックに書きます。

 ここで友人が「あ、俺山田の家に今日止まるって彼女に言ってなかった。ちょっと彼女に電話してくる。」といってその場をいったん離れます。その間山田は「俺こういうの嫌いじゃないんだよなー。まだ新品ぽいし持って帰るかー」スケッチブックを家に持ちかえることを決めます。

 場面は変わり山田の家。

友人 

「さっきのスケッチブックいったい何だったんだろうなー」

山田

「のどが渇いたなー。スケッチブックにビールお願いしたんだけどなー。」

友人

「バカか?そんな簡単に・・・」

と友人が言いかけたところで山田の家のインターホンが鳴ります。「誰だろう?」と山田がドアを開けると見知らぬ男が立っています。


「すみません。夜分遅く。実は私山田さんの部屋の上に引っ越してきまして。その挨拶に伺いました。これどうぞ・・・」

 そういって男は山田にビールを渡します。思わず驚いてしまう山田でしたがもちろんそのままビールを頂戴します。男が帰り友人の元に戻った山田は「このスケッチブックすごいぞ!!」と興奮冷めやらぬといった感じです。そんな山田に対し友人は「ただの偶然だろう。」といい「じゃあ、今度は1万円が欲しいって書いてみろよ」と新たなお願いの提案をします。山田もノリノリでその旨スケッチブックに書きます。

 とここで、山田の上着が無造作に床に置かれているのを見て「ちゃんと上着はハンガーにかけろよなー。あと掃除しろよ。床にホコリがたまってるから上着にもホコリがついてるじゃないか」とい上着をはたくと上着から何かが落ちます。よく見るとなんと1万円札だったのです!

 「これまじに凄いよー。本物の願いを叶えてくれるスケッチブックだよー」完全にスケッチブックの力を信じ込む山田。それに対して友人は「じゃあさ、そこまで言うならさ・・・」とスケッチブックに何やら書き込みます。友人の書いた願いは「山田は不死身の体を手に入れる」というものでした。そして続けて山田に「ここ6階だよな。飛び降りてみろよ」といいます。それに対して山田も「ようし。いいぜー。」と乗り気です。そして友人が「バカ。冗談だって」といい止めるのも聞かずになんとベランダから飛び降りてしまいます・・・・・山田は本当に不死身となったのか?

黄泉きかせ「スケッチブック」結末

 場面は山田がベランダから飛び降りた直後の山田の家。友人が誰かに電話をしています。するとしばらくして誰かがやってきます。
その人物はなんと山田の上に越してきたというあの男でした!!

友人
「よくこんな計画を思いつきましたね」


「あなたの友人のなんでも信じやすいという性格を利用し酒を使って判断能力を低下させるという計画。こんなにもうまくいくとは私も思っていなかったです。」


「1つ聞いていいですか?」

友人

「どうぞ」


「どうしてあの男を殺したんです?」

友人
「やってみたかったんですよ。完全犯罪。誰でもよかったんですけど一番馬鹿でお調子者なのが山田だったんで。それだけです。僕も聞いてもいいですか?便利屋ってことですけどいったい貴方は何者なんです?」


「それ以上は知らないほうがいいです。」

友人「怖いですね」


「お互い様です」

最後は山田の転落死した死体のアップで(おわり)

黄泉きかせ「スケッチブック」感想

 ぞっとする怖さももちろんなのですが、もう一度見返すと本当に伏線が色々ちりばめられていて秀逸なストーリだなと感心させられます。スケッチブックをさりげなく見つけたふりをしたり1万円の願いを誘導したのは友人なんですよね。
 そして1度目の願いは山田自身の「ビールが飲みたい」という願いでしたがこれも友人が彼女に電話をするふりをして便利屋に電話をしてビールを準備させていたということがわかります。
 ちなみにこの便利屋はほかの作品でも登場します。是非チェックしてみてくださいね。