本ブログでたびたびお話ししていますが私は元国家公務員一般職の職員です。
当時の経験を踏まえいろいろと国家公務員に関する記事を書いているところです。
さて私の勤務していた職場では無能な職員がたくさんいたことに加え各種ハラスメントが横行していた劣悪な職場環境だったこともあり私は安定している国家公務員という職を捨て早期退職したのですが・・・その一方でもちろん定年まで国家公務員職を務めあげる職員も多くいます。
そしてこの国家公務員として長く勤めるか否かは職員自身の能力とは関係なく国家公務員としての適性があるかないかに大きく左右します。
そこで今日は「国家公務員 向いている人 向いていない人」としてどんな人が国家公務員に適性があるのかまとめてみたいと思います。
➀国家公務員に向いていない人・・・能力主義の人は国家公務員には不適格
これは国家公務員に限った話ではないのですが・・・公務員組織はこの令和の時代においても年功序列社会です。
よほどの不祥事を起こさない限りは毎年1月に定時昇給がありどんな無能な職員であっても必ず給与があがり一定の年齢に達すると昇進します。
このような仕組みのため自分よりも知識や能力のない人物が上司となることが非常に多いです。
なかでも私の場合は業務内容が民法や会社法民事執行法といった法律の知識を要する業務内容だったため市販の司法書士試験の参考書や過去問集を購入し勉強してレベルを上げたのですが・・・そこまでの勉強を自発的に行う職員は皆無だったためあっという間に知識面では上司をはるかに追い越しました。
ところが私は典型的な能力主義の人間であったため「使えない」と見下した上司にはそれなりの態度で接しておりトラブルを起こすことも日常茶飯事でした(笑)
そのため管理職が行う人事評価も万年通常評価・・・
その一方で明らかに私よりももう力の劣る人物が管理職の人事評価で高い評価を受けることもしばしば・・・
つまり公務員組織では実際の能力よりもいかに波風を立
てずに組織でやっていくかが重視されるため「能力が高い職員が優遇されるべき」という能力主義の職員は排除される傾向があるのです。
このため能力主義の方はハッキリ公務員には向いていないといえるでしょう。
➁国家公務員に向いてる人・・・仏の心を持ったおおらかな方じゃないと公務員は務まらない!
上述のとおり国家公務員組織では実際の能力よりも組織内でいかに波風を立てない人物であるかということが重要視されます。
そのために必要なのはおおらかな心を持つということです・・・しかしこれが非常に難しいのです。
・明らかに自分よりも無能な職員が勤続年数が長いというただそれだけの理由をもって給与が高いということ
・それに加えその無能な人物のとばっちりで不要なトラブルに巻き込まれること
・そのトラブルに巻き込まれたせいで最悪の場合は申請人から暴言を受ける対象になってしまうこと
こういった負の連鎖に耐え続けるだけのおおらかな心を持ち続けなければ公務員はやっていけません。
私も公務員になりたての頃はおおらかな心を持つべく努力はしたのですが・・・あまりにも無能な職員が多かったため挫折しました(笑)
⓷国家公務員 仏の心を持ったおおらかな方のうつ病休職が急増中
さてこのように何があっても笑って許すことのできす仏のようなおおらかな心を持った方が公務員としての最強の適性者であるといえるのですが・・・
近年このおおらかな心を持った方々が我慢の限界を超えてしまった反動からかうつ病となり休職・・・そしてそのまま再起不能となり退職してしまうというケースが本当に急増しています。
私が公務員時代の初期のころは休職者自体が珍しい存在でした。
しかし10年ほどたったころは必ず各支所にうつ病による求職者が必ず1名は在籍しているという状態に・・・
うつ病とは無縁と思われた諸先輩方もご多分に漏れずリタイアとなってしまった方が複数名・・・
本当にひどい状態になったものだなと痛感したものでした。
⓸国家公務員に向いてる人向いていない人・・・まとめ
以上「国家公務員 向いている人 向いていない人」についてまとめました。
国家公務員に向いている方は何があっても許容するだけのおおらかな心を持った方です。
しかしこのような方もうつ病発祥の高リスクを伴うため最後まで残るのは本当に大変だと思います。
これから国家公務員になる方で「自分は何があっても大丈夫!」と思っている方も多いと思います。(私自身かつてそうでした)
しかし現実は本当に残酷です(笑)
きっとあまりにも劣悪な職場環境を目の当たりにして面食らうことでしょう。
特に今はおおらかな方がリタイアになるのに加え能力の高い方も見切りをつけどんどんやめていっています。
つまり余り物の底辺みたいな職員が国家公務員として残っている状態なのです。
本当に想像以上の試練が待ち構えていることを覚悟していただきたいと思います。