本ブログでたびたびお話ししていますが私は元国家公務員です。
その経験を生かした国家公務員の内情などについてもたびたび記事にしているところです。
今日はそんな国家公務員についての有給休暇についてです。
公務員というと福利厚生が民間よりも一般的に恵まれているイメージをお持ちの方が多くその代表例の1つが有給休暇だと思います。
そこで今日は「国家公務員の有給休暇 有休がとりやすいって本当?」についてまとめたいと思います。
➀国家公務員の有給休暇 制度の仕組み
国家公務員の有給休暇は年単位(年度ではない!)で付与されます。
あまり例としてはないのですが新規採用としてとある年の1月1日付で職員が採用された場合20日間の有給休暇が付与されます。
また一般的に多い4月1日付け採用の場合は20日×9か月(4~12月までの9か月間)/12か月分=15日が付与されます。
そして翌年の1月1日に新たに20日間が付与されるのですが・・・前年の有給休暇は最大で20日間は次の年に繰り越すことができます。
あとはこの繰り返しです。
(最初の1年目だけは付与日数が採用月によって職員にばらつきがみられるものの2年目以降は一律20日付与されます。)
つまり有給休暇の取得をうまく調整することで最大で1年間に40日間有給休暇が付与される状態にすることが可能というわけです。
この最大で1年に40日間の有給休暇・・・私はそれが当たり前と思っていたのですがやはり民間と比べるとかなり多いようです。
実際私の学生時代の友人で一部上場企業に勤務する友人たちに年間の有給休暇に数は最大どれくらいなのか聞いてみたところ最大でも年15日~20日というところがほとんど。
単純に民間の倍以上の有給休暇を取得できるということになります。
➁国家公務員の有給休暇 実際の取得状況は?
さて「この1年で最大40日間有給休暇を取得できる」国家公務員の休暇制度ですが・・・実際のところその消化率はどれくらいなのか?
気になる方も多いですよね。
民間と比べて異例ともいえる休暇が付与されていても使用できなければ意味がありません。
私の場合は最初の頃は1年の有給休暇日数が40日の状態になるよう調整したかったため使用日数を抑えていましたが、晴れて40日となった以降は1年で20日間使用し残り20日間は繰越というかたちで消化していました。
しかし私のような1年でかっきり20日間有給休暇を使用するというケースは極めてまれです。
ほとんどの場合は消化日数が10日ほど・・・15日以上であればかなり多い部類という感じでした。
⓷国家公務員の有給休暇 20日間有給休暇をとるために必要なのはぶれないメンタル!!
このように国家公務員の有給休暇の取得率は付与日数のわりに多いとは言えません。
ちなみに私の職場はこのご時世定時で帰宅できる職場で残業など皆無な職場であった・・・すなわちかなり有給休暇を取得しやすい雰囲気であったにもかかわらずです。
やはり日本人気質というか「私が休むと周りに迷惑がかかる・・・」というような考えが根底にあるものと思われます。(正直何故有給休暇を取得しないのか本当に不思議でした・・・)
こういった考え方がいまだに残っている限り有給休暇は実際は中々取得が難しいもののようになってしまっているところがあります。
しかし有給休暇は権利です。
行使してこそ意味があるもの。
私の場合「権利を行使して何が悪い?」と開き直るくらいのメンタルをもって堂々と取得していました。
また最後やめた年はもちろん40日間フルで有給休暇を取得(笑)
内心腹に据えかねていた職員もいたかもしれませんが正直「知ったことか!」という感じでした(笑)
⓸「国家公務員の有給休暇 有休がとりやすいって本当?」まとめ
以上「国家公務員の有給休暇 有休がとりやすいって本当?」についてまとめました。
とりやすいかとりにくいかでいえば周囲の目を気にする以上はとりにくいということになるでしょう。
しかし結局は自分次第です。
周囲に遠慮してもいいことはありません(笑)
またせっかくの権利を行使しないのはまさに宝の持ち腐れです。
これから国家公務員になる方は周囲に流されることのない充実した公務員生活を過ごしてほしいと思います。