国家公務員の昇給は毎年1月に行われます。
 そのためか今月私のブログの国庫公務員昇給関連の記事がとても多くの方に閲覧いただきました。
 そしてなかでも「国家公務員 昇給 6号俸」という検索ワードで私の記事を閲覧いただいた方がとても多いようです。
 
 国家公務員は現在職場直属の管理職が行う人事評価制度により成績優秀者と判定された職員は昇給額が通常評価職員よりアップする仕組みが取られています。

 おおまかにまとめると通常評価であれば4号俸昇給のところ成績優秀者と判定された場合は6号俸。
 そして特に成績優秀者と判定された職員は8号俸・・・すなわち通常昇給者の2倍の昇給を勝ち取るといった仕組みになっています。

 ・・・ところがこの評価必ずしも職員の能力を反映したものではなく結局は管理職のお気に入りとなった職員が成績優秀者の査定を受ける傾向があります。

 今日は「国家公務員 昇給6号俸以上のカギは能力よりコネ」についてまとめたいと思います。




国家公務員昇給6号俸以上のためのカギ・・・人事評価制度

 まずは人事評価制度に基づく昇給についてのおさらいです。

 人事評価にて極めて成績優秀者は8号俸、成績優秀者6号俸昇給する仕組みになっています。
 そして気になる成績優秀者の全職員に占める割合ですが極めて成績優秀者の評価を受けるのは全体の5%。
 成績優秀者は全体の20パーセントほどという割合になっています。

 そして6号俸昇給の成績優秀者ですが、この評価を受けるには職場直属の管理職の人事評価で成績優秀者と査定された職員の中から職場本部の人事課が最終選別を行い6号俸付与する職員を最終決定します。

 すなわち職場直属の管理職の評価はもちろん人事課の最終選別という2段階の査定評価を勝ち取ったものが6号俸昇給を勝ち取るという仕組みになっているのです。

国家公務員6号俸以上昇給のカギは能力よりコネ

 さて、このような人事評価制度により各職員の査定が行われ昇給額が決定されていくわけですがこの制度。
 人事評価制度と言う割に職員の能力面より実際は上司へのコネが重視されている側面があるのは否めないと思います。
 このブログでたびたび公言していますが私は国土交通省の出先機関の運輸局の元職員。
 以下実際私が「それっておかしくない?」と思わざるを得なかった事例を紹介したいと思います。

国家公務員の人事評価は形だけ!能力は考慮されない!

 少し自動車の登録業務のお話になります。
 自動車にはナンバープレートが付与されます。
 そして大型特殊自動車には9ナンバーと0ナンバーが付与される制度となっています。

 そして自動車は所有権の公証として登録制度を採用している関係で抵当権の設定の対象となっているのですが0ナンバーの大型特殊自動車については設定することができない制度となっています。

 あるとき私がとある車検場で働いていたときのことです。
 私の同僚職員で世渡り上手な職員が「9ナンバーの自動車も抵当権の設定はできない」と申請人の問い合わせに回答してトラブルとなったことがありました。

 私が法律の条文などで「自動車で抵当権が設定できないのは0ナンバー自動車のみ」ということをしっかり説明しなんとかことなきをえたのですがその職員の苦情対応はもちろん実際の抵当権の申請までを含めて私が処理することになったのでした。

 ・・・しかしその後の人事評価で私が通常評価の4号俸昇給だったのにかかわらずその誤った案内をしてトラブルを引き起こした同僚職員は6号俸どころか極めて成績優秀者に与えられる8号俸の昇給・・・

 当然この抵当権に関するトラブルは職場直属の管理職も把握していること。
 「あんなトラブルを引き起こす奴が8号俸昇給でその場を諫めた自分が通常評価なのか・・・」と当時あまりの理不尽さから愕然としたものです。
 そして「人事評価と言えども名ばかりで結局は世渡り上手な奴が評価を勝ち取っていくんだな」と痛感した出来事でした。

「国家公務員 昇給6号俸以上のカギは能力よりコネ」まとめ

 以上、「国家公務員 昇給6号俸以上のカギは能力よりコネ」についてまとめました。
 私は公務員時代から副業にいそしみ株や仮想通貨などで財を成してはいたためお金に不自由はしていませんでしたが、やはりこういった人事評価は気分の良いものではなくモチベーションはダダ下がりでした。

 また公務員の能力や実績評価は民間企業のような売り上げや顧客獲得数とは違い中々目に見えにくいところがあるため、自己の勉強不足からトラブルを誘発した場合能力評価に影響を与えるべきと思うのですがそんなことよりもいかにうまく世渡りを行い上司とうまくコネクションを構築していくかということのほうが人事評価にいい影響を与えるようです。

結局能力よりコネづくりがモノを言う。それが国家公務員組織なのです。