なんでも日記

国家公務員 出先機関人気ランキングまとめ 人気のある省庁はどこだ?

本ブログで度々お話していますが私は元国土交通省の出先機関の運輸局に勤務していた元国家公務員です。

さて国家公務員と言うと近年国家公務員総合職・・・すなわちキャリア官僚試験の受験志望者数が大きく減少していることが懸念すべきニュースとして大きく報道されていましたよね。

実際国家公務員志望の受験生への調査でも総合職よりも一般職を志望するという学生のほうが圧倒的に多いようです。

そしてその一般職のなかでも霞が関の本省勤務よりも出先機関を志望する学生が多いようです。

それでは最近の出先機関人気が高まる風潮の中で人気が高い出先機関はどこなのでしょうか?
しらべてみました。




➀国家公務員出先機関の人気が高い!データーをまとめてみた!

国家公務員に関するとあるサイトでみつけた2020年に約560名の公務員試験受験生を対象に実施したアンケート結果によると公務員の全職種のなか(国家公務員総合職や一般職・国税専門官・地方上級職や市役所や警察・消防なども含めたすべてのなか)で国家公務員一般職を第1希望に掲げる受験生が圧倒的に多く全体の65%を占めているという結果だったことがわかりました。

ちなみに国家公務員総合職を第1志望と答えたのは全体のわずか2%・・・

冒頭で書いた通りいかにキャリア官僚が敬遠され一般職への希望が高まっているかがよく反映された結果になっています。

そしてそのアンケートの中で国家公務員志望の受験生に対してどこの官庁で働きたいかという内容の調査も実施されていたのですが本省勤務を希望すると答えた受験生は全体の約15パーセント!

残りの85%が本省以外の出先機関と回答したのです。

➁国家公務員出先機関の人気が高いのは何故?

では何故出先機関の人気が本省勤務よりも圧倒的に高いのでしょうか?

いくつか要因は考えられます。
まずはマスコミの影響です。

国の行政をマスコミが叩く場合仮にその行政の主体が出先機関に移管されているものであったとしてもマスコミの取材対応を行うのは本省の職員です。

そして国の行政=悪の印象操作が容赦なく行われます。
この負の印象操作によって本省勤務を敬遠するといった流れは決して否定できないと思います。

そしてもう1つは本省勤務の過酷な激務ぶりにあります。

本省勤務の場合日をまたぐことは当たり前です。(その日のうちに退庁できればラッキーというほどです。)
その中でも国会会期中は議員対応に終われ帰宅すらできません。(2週間は職場に泊まり込むこともざらではありません。)

これらは実際に本省勤務の知り合いや先輩に聞いた話なのですが・・・最近では現役国家公務員のSNSもよくみかけるようになり実際の業務の内情なども以前より格段に容易に知れるようになりましたよね。

こういった本省勤務がいかに過酷なのかということが受験生にも容易に知れるようになり本省勤務を敬遠しまだ楽な出先機関で勤務したいという動きにに繋がっているのではないかと推測します。

⓷国家公務員出先機関の人気が高いのはどこ?

さてではみなさんお待ちかね。
そんな人気が高まる国家公務員出先機関のなかで人気が高いところはどこの官庁なのでしょうか?

実際にランク付けをまとめてみました。
上述のアンケート結果によると以下のような人気ランクに落ち着くようです。

国家公務員出先機関人気ランキング

S:経済産業局

A:検察庁、通信局、法務局、行政評価局
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B:税関、入国管理局、労働局、公正取引委員会、警察局

C : 防衛(装備・学校系)、 厚生局、農政局、公安調査庁、地方整備局、地方運輸局
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D:防衛(部隊系)、航空局

E:検疫所、矯正、麻薬取締官
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F:森林管理局

これを見ると経済や法律系の人気が高い一方検疫所や森林管理局と言った農林水産省系の出先機関が人気がないことがわかりますね。

また私の元の職場の運輸局はちょうど真ん中のCランクでした。(おかしい・・・最下位ではないのか?)

⓸「国家公務員出先機関の人気が高いのはどこ?」まとめ

以上「国家公務員出先機関の人気が高いのはどこ?」まとめでした。

ちなみに以前このブログに人気ランキングBの労働局で勤務する現役職員の方からコメントをいただいたことがあったのですが・・・私がこのブログで別記事に書いているようにハラスメントや病休などが増えているとのことで必ずしも人気ランキングが高い=いい職場ということではないようです。

あくまでこういった人気ランキングは目安の1つとして捉えましょう。

ちなみに元国家公務員の私のこの中での超おすすめはBの法務局です。
一定の勤続年数をこなせば法律系資格の中でも上位に位置する司法書士の資格がもらえます。

国家公務員は(勤務する官庁によりますが)一定期間従事すると司法書士や税理士の資格をゲットすることができます。

こういった観点から希望先を決めるのも有効な方法だと思います。