本ブログでたびたびお話ししていますが私は国土交通省の出先機関である運輸局に勤務していた元国家公務員です。

その経験を生かし国家公務員の内情など・・・特に元上司から受けたパワハラ事例などの記事も本ブログでたびたびまとめているところです。

さて先日そんな私の記事を読んだ厚生労働省の出先機関の労働局に勤務する現職国家公務員の方から「労働局も各種ハラスメントがみられ人事院への苦情件数が数ある省庁の中で2番目に多い」という内容のコメントをいただきました。(そのコメントがきっかけとして「各省庁の中で一番人事院への苦情件数が多い最悪な省庁はどこなのか?」という記事をまとめたところです。)

そこで1つ気になったことがあります。
本来各種ハラスメントは免職・停職・減給・戒告といった懲戒処分の対象となるべきものですよね?

果たして数ある省庁の中でどこの省庁が一番懲戒処分件数が多いのでしょうか?
調べてみたところ意外な結果が判明しましたのでを以下その結果をまとめていきたいと思います。




➀国家公務員 懲戒処分件数が一番多い省庁はどこ?・・・直近3年度分各省庁件数まとめ

まずは直近3年度分の処分件数が多い省庁のTOP3をまとめてみましょう。
人事院のHPから以下結果をまとめました。

令和2年度・・・1位法務省(62名)2位国税庁(38人) 3位国土交通省(34人)

令和元年度・・・1位法務省及び国税庁(52人) 2位厚生労働省(36人) 3位国土交通省(35人)

平成30年度・・・1位法務省(68人) 2位国土交通省(51人) 3位国税庁(47人)

ご覧のように法務省が堂々のV3で3連覇達成(笑)
また私の元職場国土交通省も必ず2位か3位にランクイン(笑)
冒頭でご紹介したコメントをいただいた厚生労働省も令和元年度で2位にランクインというかたちになっています。

また国税庁も法務省と並び同率1位にもなったことがあり法務省・国税庁・国土交通省が安定して上位TOP3にランクインしていることがお分かりいただけると思います。

➁国家公務員 人事院への苦情件数も多い法務省・厚生労働省・国土交通省

さて上述のランクで名前が見受けられた法務省・厚生労働省・国土交通省といえば私が以前別記事でまとめた各省庁別の人事院への苦情件数で直近3年度で苦情件数が多いとされた省庁と完全に一致しますよね。
やはり苦情件数が多いだけのことはありますね(笑)

⓷国家公務員 意外に懲戒処分件数が多い国税庁

さて個人的に意外だったのが国税庁です。
直近3年度で必ずその名前がランクインしていますよね。

ちなみにこの国税庁の苦情件数はどれくらいなのかというとここ3年度で法務省・厚生労働省・国土交通省に次いで毎回4位という結果でした。

もっとも法務省の苦情件数が常勤・非常勤職員併せて約200件、厚生労働省が約150件、国土交通省が約110件のところ国税庁は約60件ほど・・・

ランクこそ高いものの苦情件数自体は上位3つの省庁に比べかなりの差があります。
苦情件数が多い=それに比例して懲戒処分も多い・・・という図式は必ずしも成立しないようです。

⓸国家公務員 懲戒処分件数が一番多い省庁はどこ?・・・まとめ

以上「国家公務員 懲戒処分件数が一番多い省庁はどこ?」についてまとめました。
結果は人事院への苦情件数がダントツに多い法務省・厚生労働省・国土交通省はもちろんこの3つよりは大幅に苦情件数が少ない国税庁が懲戒処分が多い省庁であるということになります。

安定してこの4省庁が上位を独占する懲戒処分ランキング。
今後この上位に食い込む省庁は現れるのでしょうか?

注目していきたいと思います。