本ブログで度々お話していますが私はかつて国土交通省の出先機関である某運輸局に勤務していた元国家公務員です。

 そのときの経験を活かし国家公務員にまつわる記事や公務員時代にうけたパワハラについて現役の内部職員と告発をしている記事など色々とまとめているところです。

 さてそんな記事のなかでも4月1日付で国家公務員の人事異動が行われる関係かここのところ国家公務員の異動について関心が高いようで関連記事が多く閲覧されています。

 かくいう私も退職した身でありながらかつての同僚や後輩が次どこに異動するのか気になることもあり現役職員の知り合いから商法を入手しているのですが、現役職員から仕入れた今回の4月異動の情報によると私の元職場では相も変わらず支離滅裂な人事が発令されたのはもちろんのこと同時にまだ30・40代といった若手の部類に入る職員が早期退職するというケースが非常に目立ちました。

 以前別記事で神奈川県の三浦市の若手職員が続々早期退職していることにつきまとめましたが同じことが国家公務員組織でもおこっているのです。

 今日は「国家公務員 増加する若手の退職は何故?」についてまとめます。




➀国家公務員 増加する若手の退職は何故?・・・明らかに増えた若手の退職

 公務員というと安定している・・・とくによほどの犯罪でも起こさない限りクビになることはないという点に魅力を感じて志望される方が多いのではないでしょうか?

 私がまさしくそうだったわけですがここ最近その最大に魅力に感じていた点を放棄するかたちで30・40代の若手が早期退職するケースが昔と比べて明らかに増加しています。

 私は国家公務員として約20年勤務しましたが20年前であれば人事異動の際に退職者として名前が掲載されるのはほぼほぼ定年退職者ばかり。
 若手職員の早期退職者はほぼほぼ皆無というのが当たり前でした。

 しかしここ数年の間にことは大きく様変わりしました。

 1年のうち30・40代の職員が5~10人前後退職するようになったのです。(私もその1人です)
 そして今回の4月の異動でもまた意外な若手職員の何名かが早期退職をするようです。

 何故このような現象が起こるようになってしまったのでしょうか?

 私自身の経験を鑑みると大きく原因は3つあります。

 それは➀悪質クレーマーの増加➁無能な管理職の増加⓷無能な人事課による人事異動です。
 では以下個別にまとめていきたいと思います。

➁国家公務員 増加する若手の退職は何故?・・・悪質なクレーマーの増加

 国家公務員の若手職員の退職が増加する原因の1つが悪質クレーマーの増加です。

 国家公務員の業務の多くは窓口業務や電話対応などの対人業務です。

 ここ最近とにかく悪質なクレーマーが増加し職員に対し威圧的な態度や暴言はもちろんはては暴力行為に近いことを行うというケースが増加しています。

 先日東京新聞の記者が厚生労働省の取材時に長時間にわたり執拗な取材をした上に机をたたくなどして大きなニュースになっていましたがこのようなことは私が勤務していた車検場では日常茶飯事です。

 そしてこのような輩を相手にするうちに「何で自分がこんなバカの相手をしなくてはいけないんだ・・・」と業務そのものに対して否定的な考えになりやる気を失ってしまうのです。

⓷国家公務員 増加する若手の退職は何故?・・・無能な管理職の増加

 国家公務員の若手職員の退職が増加する原因の2つめは無能な管理職の増加です。
 
 国家公務員の管理職は大体50歳前後でなることが多いのですが・・・今年齢が50歳前後の職員が国家公務員になったのは1990年前後・・・すなわち日本経済がバブル経済真っ最中の時。

 この時は学生のほとんどが民間志望で公務員は社会のあまりものがつくポストとされていた時代です。
 つまり有能な人材は民間へ無能な余剰人員が公務員へという風潮があった時代の人たちが今管理職をしているわけです。

 実際私も幾人もの職員を目にしてきましたが本当にこの世代は無能な使えないおじさん・おばさん連中が多いです。(無論全員がそういうわけではありませんが・・・)

 そしてこうした無能な人材が管理職となった場合・・・当然のごとく若手はやる気をなくします(笑)
 特に無能であるほど管理職というポストにものを言わせ若手に仕事を押し付ける傾向があるためつぶされる若手がここ最近増加しています。

 そして「何で自分がこんな使えない奴にいいように使われなくてはいけないんだ・・・」とやる気を喪失していくのです。

⓸国家公務員 増加する若手の退職は何故?・・・無能な人事課による人事異動

 国家公務員の若手職員の退職が増加する原因の最後は無能な人事課による人事異動です。

 個人的にはココが相次ぐ若手早期退職の最大の原因ではないかと確信しています。
 上述のように無能な職員を勤続年数が要件を満たしているというただ一点をもって平然と管理職へ据えるのは人事課による人事異動です。

 「コイツを管理職にすると部下の職員が大変なことになってしまう・・・」というリスク管理というものが人事課には全く働かないのです。

 そして結果メンタルを病んで病院送りになるかやる気をなくして早期退職する若手が増加しているのです。

 実際とある車検場では無能なことで有名な職員が管理職として赴任した結果5人いた若手部下のうち2人がメンタルを病んで病休。
 そして1名がやる気をなくして3月末で早期退職。
 さらには当該無能な管理職自身もメンタルを病んで鬱病で病気休暇というカオスな結果を招いたようです。

⓹「国家公務員 増加する若手の退職は何故?」まとめ

 以上「国家公務員 増加する若手の退職は何故?」についてまとめました。
 つまるところ今の国家公務員は外も内も敵だらけの状態なのです。

 特に職員を守るべき内部組織の人事課も機能しておらず問題をより悪化させるだけです。

 私などは今から10年ほど前から元の職場に見切りをつけ副業活動にいそしみつつ早期退職をできる地盤作りに励んでいたわけですが・・・今後私のような職員は増加するでしょう。