私は元国家公務員。
この国家公務員というすべてにいや気がさし自主退職した人間です。

そんな私にとって大変興味深いニュース記事が掲載されていました。
それは「公務員であれば定年まで安泰！」という考えは幻想であるというものです。

これ個人的には激しく同意です。
以下「公務員の過酷な労働環境で定年まで安泰説は完全崩壊！定年延長でより定年退職が困難に！」としてまとめていきます。



➀公務員　定年まで安泰のはずが実際に定年退職している人の割合は５割

冒頭でお話しした大変興味深いニュースというのは総務省『令和２年地方公務員の退職状況調査』の結果まとめの記事。

この調査結果によると２０２０年度の離職者は全国で１２万５８７７人だったようなのですが・・・そのうち定年退職者の占める割合は約半分の５５．２％だったのです。
（ちなみに残りの内訳は３５.１％が普通退職、５.３％が勧奨退職、２．７％が早期募集制度による退職でした。）

大抵の場合ですが公務員を志望する人はその安定性に魅力を感じて志望する方が経験上ほとんどです。
しかし実際問題その安定性を享受しつつ定年退職まで勤務する公務員は５割しかいないのです。

➁定年までクビがない公務員　何故定年退職までもたない公務員が半分近くを占めているのか？

ではこの定年までクビがないという公務員最大の特権ともいえる安定性を何故半分近くの公務員が自ら放棄するのでしょうか？

それはズバリ過酷な労働環境につきます。

公務員は今ハイペースで人員削減が進んでいます。
（以前別記事にまとめましたが私の元職場車検場でもここ２０年で信じられないほど進んでいます。）

そのため１人当たりの業務量の増加は昔と比べて桁違いです。
それに加えこの状況に耐えかねメンタルを病んだ休職者も増加しています。
そして残った人間の負担がさらに増す・・・この無限ループの繰り返しです。
（この過酷な労働環境に加え運が悪いと上司からのパワハラた粘着質の悪質クレーマーからの攻撃が加わるのです。）

確かに公務員はよほどの犯罪を犯さない限りクビになりません。
しかしそれは同時に自ら職を辞さない限りは定年まで無限の生き地獄が続くことを意味しているのです。

⓷公務員の定年延長でさらに公務員の定年退職者の数値が激減する？

さてこのように現在は公務員の離職者の内約半数しかいない定年退職者ですが・・・今後確実にこの割合が減ることになるであろうビッグイベントが控えています（笑）

それは公務員の定年延長です。
段階的に公務員の定年を引き上げ最終的には６５歳を公務員の定年とすることが決定しています。

一般の方から見ると公務員の安定雇用が５年伸びたと公務員のメリットとする方が多いのかもしれません。
しかし実際の公務員からすると「ああっ！・・・ゴールがより遠のいてしまった・・・」と悲観的にとらえる方のほうが多いのではないかと思います。

ましてこの定年延長制度。
６０歳以降は給与が約３割ほどの大幅ダウン！

果たして誰が６０歳以降も残るのか？・・・
よほど仕事が好きという方でない限りそこまで残らないことは確実と思われます。

⓸「公務員の過酷な労働環境で定年まで安泰説は完全崩壊！定年延長でより定年退職が困難に！」まとめ

以上「公務員の過酷な労働環境で定年まで安泰説は完全崩壊！定年延長でより定年退職が困難に！」まとめでした。

現在でも過酷すぎる労働環境課の中でもまだ約半分の公務員が定年退職をしているわけですが・・・
今後定年延長が決定的なダメ押しとなり定年延長まで勤務する公務員のほうがマイノリティとなる日も確実に近いのではないでしょうか？