世間をざわつかせた山口県阿武町のコロナ給付金4630万円の誤送金問題。
公務員がやらかしたとんでもないミス案件としていまだ議論は絶えず犯人逮捕となった現在は町役場への抗議の電話が鳴りやまないそうです。
さて今回の複数名に振り込むところを1人に全額振り込むという前代未聞ともいえるありえない公務員のミスですが・・・私の元職場の国土交通省でも車検証の電子化によって公務員のミスが続出するという恐ろしいことが起きようとしています。
今日は「車検証の電子化で阿武町4630万円誤送金問題が国土交通省にとって他人事ではなくなる?」としてこの件につき問題提起していきたいと思います。
➀阿武町4630万円誤送金問題だけじゃない!最近多い公務員によるミス案件
最近公務員によるミスが世間を騒がすことは非常に多いです。
阿武町4630万円誤送金問題のおかげであまり目立ちませんが長野県飯田市でもコロナ助成金関係で職員が支払い遅延を招き自費で建て替え処理をするなどして懲戒処分という事案が発生しています。
また少し前には兵庫県でも職員が水道の弁を閉め忘れ水道料金が600万円に跳ね上がるなどのミスが大きく取り上げられたのも記憶に新しいですよね。
➁山口県阿武町に長野県飯田市 相次ぐ公務員のミスはなぜ発生するのか?
さて上述のように一見「何でこんなことが起こるの?」というあり得ない公務員のミスが相次いで発生しているわけですが・・・その理由は何なのでしょうか?
ズバリ一言でいうと政治家やマスコミが声高に公務員叩きをして必要以上の職員削減を行った結果です。
以前も別記事でまとめましたが少なくとも私の元職場の車検場はここ20年で部署によっては職員数が半減しています。
ここに職員のメンタルを病んでの休職者の増加が追い打ちをかけます。
とくに優秀な職員ほどダメな職員の分まで仕事を任せられるのが公務員組織の掟。
その結果心身ともにを病みダウン・・・残ったダメ職員が仕事をやることになるも能力がないためにミスが続出するというのがここ最近の鉄板の流れです。
私は実際に阿武町や飯田市の問題があった部署の状況を知っているわけではありませんが大体ミスの原因はこんなところだろうと思います。
⓷車検証の電子化で国交省の出先機関の車検場で公務員のミスが続発必至!
さてこの公務員の度を越えたと言っても過言ではない(?)職員削減を原因とするミスが続出している件ですが・・・私の元職場車検場も来年から決して他人事とは言えない未来が待ち構えていそうです。
何故ならば来年1月から車検証の電子化の実施が決定しているからです。
車検証は現在はA4サイズの紙媒体の証明書としてユーザーの方々に発行されています。
これをA6サイズのプラスチックカードで発行しその中にその車の所有者などの情報を記録したICチップを埋め込む形に変更するようです。
この電子化によっていままでほぼ必ず名義変更などの際には車検場に書類をもって手続きに行かなければいけない手間が省けます。
このためユーザーの利便性の向上につながる策であることは間違いありません。
しかし・・・この車検証電子化でいま内部職員すら危惧している大きな問題があります。
それはA6サイズの車検証の中に所有者情報などを記録したICチップを埋め込む作業は職員の手作業で行うようなのです。
車検場では業務量が多いところでは1日何千件単位での申請が行われます。
この件数全てに対し職員が手動で1つ1つICチップを取り付けるとなると・・・どういうことになるかわかりますよね?
まして職員が大幅に減った今の車検場でこんな手間がプラスアルファで発生しようものなら必ず人為的な取り付けミスが発生するのは必至と言えるでしょう。
自動車の所有者の個人情報を取り違えるなど責任問題以外の何物でもありません。
そしてもし取違が発覚した際に先方が返還拒否男のようにICチップの交換を拒否するような人物だったらどうするのか?
決して阿武町の問題は国交省にとって他人事ではないのです。
⓸車検証の電子化で阿武町4630万円誤送金問題が国土交通省にとって他人事ではなくなる?
以上「車検証の電子化で阿武町4630万円誤送金問題が国土交通省にとって他人事ではなくなる?」についてまとめました。
しかしここまでまとめていて思うのですが職員が減り続ける中で新しいことばかりに予算をかけたところで公務員組織に混乱をきたし行政サービスそのものが低下するだけだということが何故わからないのか?
今後この流れに歯止めがかからない限り車検証電子化を控える国交省はもちろん他の官公署でも同様のことが起こり続けるでしょう。
ここ最近就職したいランキングでいつも1位と2位を占める地方公務員と国家公務員ですが・・・近いうちに陥落する日も近いのではないでしょうか?