このブログで公務員の内情についての記事の中でたびたびお話しているとおり私は元国家公務員です。

そして国家公務員にとって12月から1月は金銭面でバラ色の期間です。
12月10日には賞与が支給され、16日には通常の給与が支給。
私のような職場本部の人事課とやりあい干され続けた(?)ような職員でも12月の月収は100万円を超えていました。
そして更に1月には昇給が待っています。

さてこの国家公務員の昇給ですが、国家公務員の給与は級と号俸と言う単位で決定されており、定期的に行われる人事評価によって1月の昇給の際に何号俸昇給されるかが決まります。そして号俸が一定数たまると級が昇格するという流れになります。

そしてこの人事評価で成績優秀者という認定を受けることができたならば通常4号俸の昇給のところ最低でも6号俸の昇給を受けることができる可能性が高まります。

今日は「国家公務員の1月昇給 人事評価A判定ゲットで目指せ!!昇給6号俸!?」についてまとめてみたいと思います。




➀国家公務員の昇給・・・カギを握る人事評価制度

国家公務員と言うと年功序列や成果主義や能力主義という概念が全くない組織と思われがちです。
実際そういう面は確かに強いのですがこと昇給においては職員個々の能力や業績と言うものが多少はモノをいいます。

そしてこの職員個々の能力や業績を評価する制度として職場直属の管理職による人事評価制度があります。

職員は定期的に業務目標を定め管理職へ提出し管理職はその達成度などを評価し職員を5段階評価します。
この管理職による5段階評価で成績優秀者の評価を受けることができたならば最低でも6号俸の昇給となる可能性はグッと高まります。

➁国家公務員の昇給・・・人事評価で成績優秀者となっても通常昇給の場合も

さてここで今一度気を付けてみてほしいのが、「人事評価で成績優秀者と認定されれば最低でも6号俸の昇給を得られる」のではなく「その可能性がグッと高まる」という点です。

この管理職による人事評価は職場本部の人事部門へ送られるのですが人事部門は送られてきた成績優秀者の中から6号俸以上の昇給をする対象者をさらに選別します。

その対象者から外れてしまうと直属管理職からの評価が成績優秀者であっても通常の4号俸の昇給しか受けられないという悲しい出来事が待っているのです。
(私など何回もこの悲しい目にあいました。)

⓷国家公務員 目指せ!!昇給 6号俸!?

さてここでこの国家公務員の給与の単位である号俸。
果たして1号俸当たりの金額がどれくらいなのか気になりますよね?

級にもよるのですが大体1000~3000円ほどの違いです。

さてここで考えてみてほしいことがあります。
管理職から認められ昇給6号俸以上の昇給になれば確かに嬉しいですよね。
しかし国家公務員はとにかく出来不出来の職員がハッキリしています。

そしてどんなに無能な職員でもよほどの不祥事をしない限りは通常昇給である4号俸は必ず昇給するのです。

一生懸命その無能な職員をカバーすべく働いても給与の差はわずか2号俸しかありません。
あまりにバカバカしくないでしょうか?

また上述のように仮に管理職の人事評価で成績優秀者の認定を受けても職場本部の人事部門での成績優秀者の認定をもらえないというリスクもあるのです。

つまり成績優秀者の認定をうけるべく頑張ったとしても差はわずか。
さらには認定を受けてもどうなるかわからないというリスクまであるのです。

本当に昇給6号俸は目指すべきものなのでしょうか?

⓸「国家公務員の1月昇給 人事評価A判定ゲットで目指せ!!昇給6号俸!?」まとめ

以上、「国家公務員の1月昇給 人事評価A判定ゲットで目指せ!!昇給6号俸!?」についてまとめてみました。

いままで国家公務員時代このブログで記事にしているように無能な職員やパワハラ職員など様々な職員を見てきました。

その一方でどんな劣悪な職場環境の中においても黙々と仕事をこなす公務員の鑑のような職員も中にはいました。

そういった真面目で一生懸命な方を否定するつもりは毛頭ありません。

しかし、そういった方々は成績優秀者の認定を受ける代わりに40代に差し掛かるころからメンタルを病み再起不能になってしまったという事例もまた見てきました。

果たしてそんなリスクを起こしてまで昇給6号俸は目指すべきものなのでしょうか?

※国家公務員が年収1000万円を目指すことは可能なのか?
コチラにまとめました。