本ブログで度々お話ししていますが私は国土交通省の出先機関の運輸局にかつて勤務していた元国家公務員です。

その当時の経験を踏まえたうえでの国家公務員の給与や年収、さらにはパワハラなどの国家公務員組織の内情などの国家公務員関連の記事も書いているところです。

さて先日身上調書についてのお話を記事にしました。
その際に「その他」の記載欄は思っていることを書くことで最大限に利用すべきというお話をしました。

今日は少し前の話になりますがその身上調書を最大限活用し上司のパワハラを告発し見事撃退に成功した実際の事例を「国家公務員のパワハラ告発 身上調書を最大限活用し上司のパワハラを撃退!!」として紹介したいと思います。




➀国家公務員 元同僚がパワハラ被害を私に相談してきた件

さて今回ご紹介するケースですが・・・私の元同僚のケースになります。
本ブログの愛読者でもある私の元同僚・・・
当然私が現在パワハラ告発していることも知っています。

そういった経緯もあり現在職場の所長から受けているパワハラ被害につき相談をしてきたのです。
その内容がまたすごいもので毎日当たり前のようにお菓子や金銭を要求されるというもの・・・
このハラスメントが叫ばれる令和の時代によりによって所長がこんなことやるのかとあきれたものです。

しかもここ3か月ほど毎日のように続いているということで私に相談してきたのでした。

➁国家公務員 身上調書で所長のパワハラを告発

この上述の相談があったのは10月中旬のことでした。
そしてこの10月の中旬はちょうど身上調書につき職場人事部門から各職員に配布される時期です。
そこで私は思い切って身上調書に「職場の所長から具体的な行為を明示したうえでパワハラを受けている」旨記載することを薦めたのでした。

どうも耐え忍ぶことが美徳とされている日本社会・・・
ほとんどの方は「思い切って告発してみたら?」とアドバイスしても「・・・いやそこまではちょっと・・・」と二の足を踏む方がほとんどかもしれません。

しかし今回私に相談してきた元同僚・・・よほど所長に反撃したいと考えていたこともあって私の案に同意。

こうして身上調書のその他欄にこれまで受けてきた一切のハラスメント行為を記載し所長へと提出したのでした。

⓷国家公務員 身上調書 都合の悪い内容は書き換えられる恐れはない?

ここで1つ身上調書についての雑学です。
今回私の元同僚は所長からパワハラを受けている旨を身上調書に記載するという形で告発しました。
そしてその身上調書はひとまず職場の所長に提出し所長が取りまとめの上職場本部の人事部門へ提出されるという流れになります。

さてここでですが・・・今回パワハラの加害者とされているのは私の元同僚からの身上調書をいったん預かる立場の所長です。
当然その中身も人事部門へ送付する前にチェックをするため自身にとって非常にまずい内容が記載されていることはわかってしまうわけです。

はたしてこの段階で自身にとって都合の悪い内容が記載されていたことがわかった場合改ざんされるような恐れはないのでしょうか?

実は一昔前までは改ざんされてしまう可能性はありました。
しかし私が退職する少し前あたりから身上調書が紙媒体ではなく添付ファイルのデーターとして提出することになったことに伴いパスワード設定を行い提出した内容については作成した本人しか書き換えができないような仕組みに変更されました。
そのため設定したパスワードを解析しない限りは都合の悪い記載を改ざんするということはできないのです。

実は今回パワハラ加害者が所長ということで私が本ブログで度々利用する公益通報窓口や行政相談窓口ではなく身上調書による告発を推奨した理由がここにあります。

自分にとってまずい内容が書かれていることで「このままではまずい・・・」と軽い危機感を味わわせます(笑)

しかし上述のとおり内容を書き換えることはまずできません。
結果どうすることもできないまま(何かしかペナルティを喰らう可能性があることを承知のうえで)職場本部へ身上調書を送付しなくてはいけないというジレンマを味わわせることができるのです(笑)

⓸国家公務員のパワハラ告発 身上調書を最大限活用し上司のパワハラを告発した結果は?

さてではこの身上調書提出後の顛末を紹介します。

情けないことに所長から元同僚に対してこの身上調書の記載内容を改めるようにと指示があったそうです。(笑)

しかし私の元同僚も覚悟を決めています。
頑としてその申し出を拒否しました。

そして当初の内容通りの身上調書を職場本部の人事部門へ送付されることになりました。
その結果職場本部より所長に対して元同僚の職場内で仕事を控えるようにという命令が下りました。

どうも朝礼時に「私は人事部門より職場内での仕事を控えるように命令が下りましたので今後は皆様のお手伝いはできません」という話が所長本人よりあったそうです。

こういった話を本人が職場内に告知しなければいけない・・・なんとも滑稽なお話です。(笑)

もちろん私の同僚はしてやったりと思ったそうです(笑)

⓹「国家公務員のパワハラ告発 身上調書を最大限活用し上司のパワハラを撃退!!」まとめ

以上「国家公務員のパワハラ告発 身上調書を最大限活用し上司のパワハラを撃退!!」まとめでした。
こうしてうまく身上調書を利用し所長を職場外へと追いやり関わることがなくなることに成功した私の元同僚・・・毎日が楽しくて仕方がないようです(笑)

現役職員の方々!!
この方法はおすすめですよ(笑)