大学生を対象とした学生の人気主食先ランキングにおいてここ最近は何年にもわたり地方公務員と国家公務員が一位と二位を独占しています。
 そんな中においても地方公務員試験においては地方上級職が国家公務員においては国家公務員の一般職が私が受験生だったことから高い人気を誇っています。
 最近はアベノミクス景気で好況だったこともあり公務員試験倍率が低い傾向にありましたが今後しばらくは公務員試験全体の倍率が上がるのはもちろんのこと、この地方上級試験と国家公務員一般職試験の人気が過熱することになることが大いに予想されます。

 そこで今回は人気が高い地方上級試験と国家公務員一般職試験についてどちらが受かりやすく狙い目であるかということについて書いていきたいと思います。

人気の地方上級試験と国家公務員一般職試験。どちらの採用試験が受かりやすい?

 先に答えを言います。圧倒的に国家公務員試験一般職のほうが受かりやすいです。

 私は受験生当時この2つの試験に絞って受験をしてともに最終面接まで進みました。
 そして各々の試験について筆記・面接などのすべての試験を実際に受験しました。
その経験から具体的に国家公務員試験一般職が地方上級試験よりどう受かりやすいのかということをこれから具体的にまとめていきたいと思います。

試験科目。地方上級試験は出題科目全体のバランスよい勉強を要する。

 地方上級試験と国家公務員一般職試験。個人的には問題のレベル自体はそんなに大きく変わりはないと思います。
 とくに数的処理や判断推理や文章理解のような教養試験は全く変わりはないといっても過言ではありません。

 しかし専門科目試験の出題科目を見てみましょう。

 国家公務員試験一般職の専門科目試験はの以下の16科目(各5題)から8科目を選択し、計40題解答するという方式です。

・政治学
・行政学
・憲法
・行政法
・民法(総則及び物権)
・民法(債権、親族及び相続)
・ミクロ経済学
・マクロ経済学
・財政学・経済事情
・経営学
・国際関係
・社会学
・心理学
・教育学
・英語(基礎)
・英語(一般)

 国家公務員試験は専門科目試験でこの中の半分の8科目を捨て科目とすることができます。
 さらに英語に自身のある方は2科目選択することで、さらに捨て科目を増やせて時間と労力を節約できます。
つまり自分の得意科目のみで試験に挑むことができるというのが大きな特徴なのです。

 その一方、地方上級試験は全科目バランスよく出題されるので捨て科目が作りにくいのです。

国家公務員試験一般職試験は集団討論がない!

 地方上級試験の2次試験以降の必須試験である集団討論が国家公務員試験一般職にはありません。
 人事院の行う1次試験合格者を対象に行われる2次試験の面接試験に合格すれば晴れて最終合格となります。
また後述しますが地方上級試験と違い国家公務員試験一般職の面接はかなり易しいです。

国家公務員試験一般職は面接が易しい

 地方上級試験の面接はかなり厳しいです。私の場合は集団面接が1日2回もあったうえ、いきなり英語で「好きな歌を歌え」などと言われパニックになり何もできないまま終わってしまったという苦い経験があります。

 一方国家公務員試験一般職の面接は本当に簡単でした。質問も当たり障りのないことを聞かれたのみ。普通に面接官と穏やかに会話をして終了したという感じです。

 また私がかつて一緒に勤務した職員の中にかなりのあがり症で窓口業務をするとあがってしまい、会話もままならない職員が何人もいました。
そんな彼らでも合格したのですからかなり易しい部類に入る面接試験であるということがおわかりいただけるのではないかと思います。

まとめ

 このように国家公務員試験一般職試験は筆記試験が地方上級試験に比べてかなり受験対策がしやすいうえに、その筆記試験さえ合格してしまえばよほどのことがない限り最終合格間違いなしの試験と言えるのです。

 私のように地方上級か国家公務員試験一般職のどちらでもよいから合格したいという受験生も多いのではないかと思います。
そんな方には是非国家公務員試験一般職メインでの受験対策をすることを強くお薦めします。

 まずは国家公務員試験一般職で受験科目とする専門科目を決めてレベルを上げ、そのうえで地方上級試験についてはあと専門科目を何を受験するかということを決めていけば効率よく勉強ができるのではないかと思います。

 この記事が今後公務員人気が激化する中での受験生の方々のお役に立てることができればさいわいです。