幅広いジャンルのストーリーが人気の世にも奇妙な物語。
1990年の放送開始からこれまでの30年以上の間に数々の神回や名作が誕生しましたよね。

さて先日不倫スキャンダルが発覚した人気声優の櫻井孝宏さんの三谷幸喜さんの脚本盗作トラブルについて記事にしました。

実は世にも奇妙な物語にもトラウマ必至の神回として人気作品に盗作騒動が発生しその後実際に裁判にまで発展した作品があるのをご存じでしょうか?

以下「世にも奇妙な物語トラウマ神回作品 地獄のタクシーは脚本盗作騒動で裁判に発展!」としてまとめていきます。



➀世にも奇妙な物語 脚本盗作騒動で裁判に発展したトラウマ神回作品 『地獄のタクシー』

まずはそんな脚本盗作騒動で実際に裁判にまで発展した作品が一体何なのか?
早速ご紹介しましょう!

それは平成7年に放送された佐野史郎さん主演の『地獄のタクシー』という作品です。

この作品は今から25年以上も前の作品でありながら世にも奇妙な物語ファンの中で大変人気で世にも奇妙な物語の神回・名作ランキングなどで必ず上位にランクインしている作品です。

➁世にも奇妙な物語 トラウマ神回『地獄のタクシー』はどんなお話し?

ではこの『地獄のタクシー』・・・いったいどんなお話なのか見ていきましょう!

主人公は佐野史郎さん演じる医者の豪林。
この豪林は医学のためであれば実験動物のネズミの命など大したものではないという考えの持ち主。
これまでもネズミの命をことごとく奪ってきた。

そんな豪林がとある風変わりなタクシーに乗ったところから話は大きく動き始める・・・

ふと気が付くと手術台の上に固定されている豪林。
そして周囲にはネズミの医師や看護師たちが取り囲んでいた。

そしてこれまでのネズミの命を粗末に扱ってきた報いを受けるかのような恐怖体験をする豪林。

あまりの恐怖に絶叫した豪林が気が付くとタクシーの車内にいた。
「夢だったのか・・・」と安堵する豪林・・・

しかし自身の手が血まみれなのに気づき再び恐怖で絶叫する豪林。

そんな豪林を見て運転手が「このタクシーは地獄行きでありこれから豪林はしかるべき報いを受けるのだ・・・」と告げタクシーが動き出すのだった・・・(おわり)




⓷世にも奇妙な物語トラウマ神回『地獄のタクシー』の脚本が盗作だと訴えたのは誰?

ではこの『地獄のタクシー』の脚本が自身の作品の盗作だとして訴え出た方は何という方なのか見ていきましょう。

その方は漫画家の釋英勝(しゃく えいしょう)さんという方です。

そして釋さんが『地獄のタクシー』が自身の作品の盗作だと主張した作品は昭和59年の発表作「先生、僕ですよ」という作品です。

この「先生、僕ですよ」という作品は『地獄のタクシー』よりも10年ほど前に世に出ている作品なのですが➀主人公が実験動物のネズミ命を軽んじている医師である点➁そのネズミにこれまでの報いを受ける形で破滅的な最期を迎える点など本当に類似点が多いです。

そのため盗作騒動へと発展し実際に裁判で争われたのです。

⓸世にも奇妙な物語トラウマ神回『地獄のタクシー』盗作騒動 気になる裁判の結果は?

ではこの世にも奇妙な物語トラウマ神回『地獄のタクシー』盗作騒動・・・気になる裁判の結果はどうなったのでしょうか?

裁判では『地獄のタクシー』と「先生、僕ですよ」の間にストーリーについての類似性はあるとしながらも相違点があることや、「等身大化したネズミによる復讐劇」という内容が似ているからという点をもって直ちに著作権に反しているとは言えないことを理由として釋さんが敗訴するかたちで幕を閉じました。(東京地方裁判所平成8年(ワ)10218号判決)

こうしてフジテレビが勝訴したことでなんとかお蔵入りとならずに今なお屈指のトラウマ神回としてその名を残すことになったのでした。

⓹「世にも奇妙な物語トラウマ神回作品 地獄のタクシーは脚本盗作騒動で裁判に発展!」まとめ

以上「世にも奇妙な物語トラウマ神回作品 地獄のタクシーは脚本盗作騒動で裁判に発展!」でした。

ちなみに上述の裁判記録を呼んだところ世にも奇妙な物語の中にはこの『地獄のタクシー』以外にも釋さんの作品をオマージュしたものがあるそうです。

そしてそんな釋さんの作品は単行本「ハッピーピープル」で読むことができます!
これは世にも奇妙な物語ファンであれば必見の漫画と言えるのではないでしょうか?


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