筆者は元国家公務員。
その経験を活かした国家公務員に関するブログ記事も書いているところです。
昨日は国家公務員に冬のボーナスが支給されたことに関して筆者の知り合いの出先機関勤務の41歳職員のボーナス支給額を記事にしました。
その記事内でもお話しましたが国家公務員の冬のボーナスの支給日は人事院規則で12月10日と決められており今年のように12月10日が土日の場合は前倒しで金曜日が支給日となっています。
これは国家公務員であれば一律皆同じです。
しかしこれはあくまでボーナスの話です。
実はこれが給与となると支給日は各省庁ごとに違いがあるのをご存じでしょうか?
以下「国家公務員給与の支給日はボーナスと違い省庁ごとに違いあり!支給日が土日の場合も違いあり!」としてまとめていきたいと思います。
目次
➀国家公務員の給与支給日はボーナスと違い省庁ごとにバラバラ!
冒頭でもお話した通り国家公務員の給与の支給日は省庁ごとにバラバラです。
具体的には支給日が16日・17日・18日の3パターンが存在しどの省庁の支給日がこの3つのうちのどれかというのは俸給の支払いに関する人事院規則(9-17)により規定されています。
〇参考条文 人事院規則(9-17)第一条の四
給与法第九条本文の規定により俸給を支給する場合の俸給の支給定日は別表上欄に掲げる職員の属する組織の区分に応じて同表下欄に定める日とする。
⇒この「別表」の中でどの省庁の支給日が16日・17日・18日のうちのいつなのかが規定されています。
➁国家公務員の給与支給日 省庁ごとにまとめるとこうなる!
ではせっかくですのでその別表を以下まとめていきましょう!
支給日が16日・17日・18日の順で以下紹介していきます!
➀国家公務員で給与支給日が16日の省庁
会計検査院
人事院
内閣(内閣府及びデジタル庁を除く。)
内閣府本府
宮内庁
公正取引委員会
国家公安委員会
個人情報保護委員会
カジノ管理委員会
金融庁
消費者庁
デジタル庁
総務省(公害等調整委員会を除く。)
公害等調整委員会
法務省
外務省
財務省
厚生労働省
農林水産省
国土交通省
環境省(原子力規制委員会を除く。)
➁国家公務員で給与支給日が17日の省庁
文部科学省
特許庁
中小企業庁
⓷国家公務員で給与支給日が18日の省庁
経済産業省(特許庁及び中小企業庁を除く。)
原子力規制委員会
防衛省
⓷国家公務員の給与支給日が土日の場合の思わぬ相違点
さてこのように給与の支給日が省庁ごとに異なる国家公務員。
実は給与支給日に関して言えば違いはこれだけではありません。
給与支給日が土日の場合においても支給日が16日の省庁と支給日が17日・18日の省庁では大きな違いがあるのです。
上述の国家公務員給与支給日に関して規定した人事院規則(9-17)第一条の四の但し書きで給与支給日が土日に該当する場合の支給日について以下のように規定しています。
一 別表下欄に定める日が日曜日に当たるとき 同欄に定める日の前々日
(その日が十四日となるときは、十七日(十七日が休日に当たるときは、十八日))
二 別表下欄に定める日が土曜日に当たるとき 同欄に定める日の前日
三 別表下欄に定める日が休日に当たるとき 同欄に定める日の翌日
(その日が十九日となるときは、十五日)
これに照らして考えてみるとます支給日が日曜日の場合は大きな違いが生じます。
支給日が17日の省庁は15日の金曜日が支給日。
支給日が18日の省庁の場合は16日の金曜日が支給日ということになり支給日が前倒しとなります。
しかし支給日が16日の場合は金曜日の14日は上述但し書き一の括弧書きにより支給日が17日さらには17日が祝日の場合は18日となり支給日が後にずれ込むことになるのです!
⓸「国家公務員給与の支給日はボーナスと違い省庁ごとに違いあり!支給日が土日の場合も違いあり!」まとめ
以上「国家公務員給与の支給日はボーナスと違い省庁ごとに違いあり!支給日が土日の場合も違いあり!」でした。
ちなみにこの支給日は出先機関も大元の省庁に準じます。
例えば私は国土交通省の出先機関の運輸局に勤務していましたがその場合は国土交通省の給与支給日たる16日が適用されることになります。