フィリピン王者タパレス選手相手に見事なKO勝ちを収め2階級続けての主要4団体統一王者となった井上尚弥選手!
しかしその前哨戦で行われた日本タイトルマッチで挑戦者穴口選手が試合後に意識を失い体調が悪化・・・その後回答手術を受け予断を許さない状況となったという暗いニュースが飛びこんできました。
このボクシングの日本王者のタイトルマッチ・・・実はこれまでも多くの選手が命を落とすリング禍になってしまうというケースが意外と多いです。
以下3つほど残念ながら試合後にリング禍となってしまった日本タイトルマッチを紹介していきたいと思います。
目次
リング禍となった日本タイトルマッチ➀グレート金山VS川益 設男
まず最初に紹介するリング渦となった日本タイトルマッチは1995年9月に行われたグレート金山VS川益 設男選手のタイトルマッチです。
実はこの両者はその約半年前にも対戦!
当時7度の防衛に成功し絶対王者の地位を築きつつあった王者金山選手にオリンピック出場経験もあるアマチュアエリートの川益選手が挑戦!
この試合は川益選手が2-1の判定で勝利をおさめ新王者となるのですが複数回にわたり川益選手のダウンがスリップと判定される疑惑の判定が物議をかもしました。
そしてJBCが再戦を指示し両者王者と挑戦者の立場を変えての2度目の対戦となったのでした。
2度目の対戦では試合内容で川益選手が金山選手を圧倒!
文句なしの3-0の判定勝ちを収めます!
しかしこの試合後に体調不良を訴えた金山選手は試合から4日後に脳挫傷により帰らぬ人となってしまうのでした。
そしてこれによりこの試合は日本タイトルマッチでの初のリング禍として記録に残ることになるのでした。
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金山選手は辰吉選手のスパーリングパートナーを務めたことも。
シリモンコン戦で世界王者に帰り咲いた辰吉選手がインタビューで金山選手に言及していたのが感動的でした。
リング禍となった日本タイトルマッチ➁田中聖二VS名城信男
次に紹介するリング渦となった日本タイトルマッチは2005年4月に行われた田中聖二VS名城信男です。
井上尚弥選手が所属する大橋ジムの有永選手に勝利し日本王者となった田中選手にのちの世界王者名城選手が挑みました。
この試合は最終10ラウンドで名城選手がTKO勝ちを収めます。
その後健闘を称えあう2人・・・しかし控室に戻ってから田中選手の容体が急変。
開頭手術のかいもなく試合から約2週間後に帰らぬ人となってしまいます。
享年28歳でした。
リング禍となった日本タイトルマッチ⓷辻昌建VS金光佑治
最後に紹介するリング渦となった日本タイトルマッチは2009年3月に行われた辻昌建VS金光佑治です。
この試合は日本王者決定戦として行われ日本ランク1位の辻選手と3位の金光選手が激突しました!
それまでダウン経験のない両者の闘いは序盤から激しい打撃戦へ!
しかし要所要所でポイントをピックアップしていた辻選手がやや優勢といった形で迎えた最終10ランドに金光選手の攻撃が炸裂!
ロープダウンからカウントアウトされた辻選手はそのままKO負けとなり金光選手が新王者となります。
しかしその代償は両者にとって大きいものとなりました。
敗れた辻選手はリング上で意識を失い開頭手術のかいもなく試合から3日後に帰らぬ人となってしまいます。(享年30歳)
また勝利し日本王者となった金光選手も試合直後に頭痛などの異変が・・・精密検査の結果頭部CT・MRI像に硬膜下血腫が認められたためライセンス執行となりこの試合がラストマッチとなったのでした。
「ボクシング日本タイトルマッチは死亡事故の温床?リング禍となった試合まとめ」まとめ
以上「ボクシング日本タイトルマッチは死亡事故の温床?リング禍となった試合まとめ」としていくつか筆者の記憶に残る試合を紹介しました。
やはりタイトルマッチとなるとレフェリーも通常の試合よりストップのタイミングとか難しいんでしょうかね。
(ニュース記事を読むと冒頭の穴口選手もかなりの接戦を演じたようで4度のダウンを取られた一方でダウンを取られたラウンド以外はポイントを取っていたとあります。)
いずれにせよ穴口選手の全快を祈るばかりです。