車台番号の職権打刻について国の行政機関たる関東運輸局が無能かつ無責任な対応に終始?

本ブログで度々お話ししていますが私は国土交通省の出先機関である関東運輸局に勤務していた元国家公務員。
現在暇なのをいいことに元職場の不正と思しき案件をいろいろと追及しそのやりとりをこのブログで記事にしております。

さて先日自動車の車台番号の職権打刻という制度に関して関東運輸局技術安全部技術課とやりあったのですが・・・
私には相も変わらず私の元職場が無責任かつ無能な対応に終始したとしか思えないことがありました。

以下まとめていきたいと思います。




➀自動車の車台番号の職権打刻とは?簡単なまとめ

まず「車台番号の職権打刻とは何なのか?」について簡単にお話しします。

車台番号というのは一言で言ってしまうと車1台ごとにつけられているシリアルナンバーです。
そして日本の自動車の場合この車台番号が車に打刻(刻印)されているものでなければならないことになっています。

そのため

・シリアルナンバーはあっても車に打刻されていない場合(主に輸入車)

・そのシリアルナンバーが経年劣化やいたずらで見えにくくなったとき場合

は国家がもともとのシリアルナンバーとは別の車台番号を付与し車に打刻します。
この制度を職権打刻といいます。

➁私の知り合いの現役職員からの車台番号の職権打刻についての相談

さて私は元職場関東運輸局とはいろいろと係争中(?)なのですが・・・当時の職員とは仲がいい職員も多くいまでも交流があります。(先日も別記事でまとめた通り現役職員からパワハラ相談をうけたなんてこともありました)

そんないまでも交流のある現役職員からこの車台番号の職権打刻について相談が舞い込みました。
どうも今の担当業務の中の1つにこの車台番号の職権打刻に関する業務があるようなのですがこのことが納得いかないというのです。

さてこれだけ読むと現役職員の単なる我儘のような気がしますよね?

しかし詳しく話を聞くと確かに理不尽だと思わざるを得ない状況が明らかとなったのです。



⓷職権打刻は国家公務員の技官の所掌事務と法律で規定されている!

国家公務員には事務官と技官の2種類の職種が存在します。(・・まあ文系と理系の違いのようなものですね。)

そして運輸局の場合事務官は運輸企画専門官として技官は陸運技術専門官として勤務することになります。

さて今回私に職権打刻について相談してきた現役職員は運輸企画専門官(ココ大きなポイントです!)なわけですが・・・

実は地方運輸局組織規則という省令ではその149条の5で職権打刻についてこう規定されています。

149条の5 陸運技術専門官は、次に掲げる事務をつかさどる。

一 道路運送車両の整備に関すること。

二 道路運送車両の使用に関する事務のうち技術上の改善に関すること。

三 自動車の検査に関すること。

四 自動車の車台番号及び原動機の型式の打刻に関すること。

五 道路運送車両に関する技術上の調査及び統計に関すること。

つまり車台番号の職権打刻は技官たる陸運技術専門官の所掌事務として明確に規定されているのです。

したがって私の知り合いの運輸企画専門官の知り合いが「どうして自分が職権打刻をやらなきゃいけないのか?」と主張するのは当然なのです。

そこでこの件について早速関東運輸局行政相談窓口へ申告してみました(笑)

⓸車台番号の職権打刻について関東運輸局行政相談窓口に申告へしたら無能かつ無責任な対応に終始された件

1度目の照会はありのまま条文を持ち出しつつ

・「運輸企画専門官が職権打刻をやらされているのはおかしいのではないのか?」

・「陸運技術専門官が行うべきではないのか?」

という内容で照会を行いました。

それに対しての答えが関東運輸局技術安全部技術課より1月後に返ってきました。
その内容は「職権打刻は陸運技術専門官の所掌事務だがそこに至るまでの準備作業は陸運技術専門官の事務ではない」とする回答でした。

しかしこの回答には大いに疑問が残りました。
条文では「打刻」ではなく「打刻に関することと規定されています。

つまり打刻のみならずそれに関連した準備作業も陸運技術専門官の所掌事務と明確に規定されています。

そこで2度目はこの矛盾点を突いたうえでさらには「もし仕事をボイコットしたら運輸企画専門官は懲戒処分の対象になるのか?」という照会もプラスしてみました。

それからまた1月後に関東運輸局技術安全部技術課より回答が来たのですが・・・
懲戒処分の対象になるのかという質問には完全にスルーしたうえで「所属長にご相談ください」というなんとも無責任な回答が返ってきたのです。

⓹「車台番号の職権打刻について国の行政機関たる運輸局が無能かつ無責任な対応に終始?」まとめ

以上「車台番号の職権打刻について国の行政機関たる運輸局が無能かつ無責任な対応に終始?」まとめでした。
本局という中枢の立場にありながら矛盾のある回答を平然と送ってくる無能ぶりに加え法解釈をボイコットし所属先で解決しろという関東運輸局技術安全部技術課。
(しかも回答に1月以上時間を与えてこのレベルです。)

さらにはあまりの回答のレベルの低さに3度目の照会として

・車検はできても国語はできないのか?しっかりこちらの質問内容を読み取って回答しろ!

・この杜撰な回答をSNSで公開しますよ?

と煽ったところ私の照会が誹謗中傷に該当するとして「今後貴殿の照会には回答しない」という最後通告を突きつけられました(笑)

自らの対応の不手際を一切認めることなく一方的に照会を打ち切る・・・
改めて関東運輸局という組織はさすがだなと思わずにはいられませんでした。

ちなみに以前神奈川運輸支局の不正車検を追求した際に現支局長の中澤延夫という人物が通達の解釈をねじまげた独自ルールを作成した件についてブログにまとめましたが・・・
この独自ルールについてゴーサインを出したのが外ならぬ関東運輸局技術安全部技術課になります。

この技術課は最近ニュースでとりあげられる不正車検を取り締まるおおもとなのですが・・・
果たしてそんなかれらに民間の不正車検を取り締まる資格があるのでしょうか?