本ブログで度々お話ししていますが私は元国土交通省の出先機関の運輸局に勤務していた元国家公務員です。

その経験を生かした国家公務員の給与や賞与、年休さらには組織に横行するパワハラ問題等々国家公務員系の記事も本ブログでは取り扱っているところです。

そういった経緯もあり日々公務員が絡むネタ探しには敏感になっているのですが・・・スポーツの分野から大変興味深いニュースが目につきました。

それは3日に行われた剣道の第69回全日本選手権で星子啓太4段が見事優勝したニュースです。

なんでもこの星子さん警察官の公務員試験に不合格となり無職で本大会に臨んだとのことなのですが・・・ふと気になったのがこの剣道の日本選手権。

出場選手のほとんどが所属先が民間ではなく警察ですよね。
今回優勝した星子選手ももし試験に合格していたならば警察官として本大会に出場していたことになります。

そこで気になったのが警察は剣道がなぜ強いのかということ・・・気になったので調べてみました。




➀警察は剣道のエリート部隊

日本のお家芸ともいえる武道・・・
剣道や柔道、空手など様々な武道が存在しますよね。

そんな数ある武道の中でこと剣道においては警察は圧倒的にレベルが高いです。

おそらく武道の中でオリンピック種目ということもあり一番メジャーな柔道は所属先が警察よりもALSOK等の民間警備会社所属選手が強いですよね。

しかし剣道は完全に警察1強です。
全日本選手権の組み合わせを見てみても警察官がほとんど・・・
民間企業に所属を置く選手もいらしゃるものの圧倒的に所属先が警察の選手が多く警察は剣道のエリート部隊と言えるのです。

➁警察の剣道は世界一レベル!

さてこのように日本における剣道のエリート部隊ともいえる警察ですが・・・そのレベルの高さは国内レベルというよりは世界のトップレベルといえそうです。

柔道とは違いオリンピック種目ではない剣道ですが3年に1度のペースで世界選手権が男女ともに開催されています。

その結果を調べてみたところ・・・
男子は個人では毎回優勝。
団体も2006年に1度3位になったことがあるもののそれ以外はすべて優勝。

女子に至ってはこれまでの全大会において個人・団体とも日本が優勝しています。

・・・まさに絶対王者的な強さを誇ります。

そしてこの世界選手権出場メンバーを見てもやはり警察官の存在が目立ちます。

特に個人の歴代優勝者をみても所属先が警察という選手が非常に多いのです。
特に男子ではここ30年間所属先が警察の選手が世界王者に輝いているのです。

⓷警察は剣道がなぜ強い?その歴史には廃刀令の影響?

このように日本国内のみならず世界のトップに君臨する日本の剣道のエリート部隊警察。

では何故警察はこのように剣道が強いのでしょうか?
調べてみたところその原因は明治の時代の政策として有名な廃刀令に起因するようです。

江戸時代といえば武士の時代としても有名。
そして武士といえば刀ですよね。

しかし時代が明治に移り廃刀令が出されたことで刀の所持は警察などの公務員のみが認められることになり武士は刀を持つことが禁止となってしまいます。
(これにより腕に覚えのあった武士が生活苦に陥ることになります。)

一方廃刀令後に勃発した政府軍と西郷隆盛との争い西南戦争・・・この戦争で警視庁抜刀隊が大活躍をみせ改めて警察組織内部で剣道の必要性が説かれることになります。

この流れを受け上述の腕に覚えありとされながら生活苦に陥っていた元武士を積極的に警察へ採用し抜刀隊をより強化すべしという動きへとつながったそうです。

⓸「警察は剣道がなぜ強い?その歴史には廃刀令の影響?」まとめ

以上「警察は剣道がなぜ強い?その歴史には廃刀令の影響?」まとめでした。

警察が剣道の必要性を感じ積極的に腕に覚えがあるものをスカウトしたという名残がこの令和の時代も色濃く残っているようでいまでも就職先として警察を目指す若武者が多いようですね。

まさに今回優勝した星子啓太4段はまさにそんな若武者の一人と言えますね。

しかしこの星子選手学生時代から世界選手権の団体優勝メンバーの一人だったとか・・・
これだけ実績あれば警察官試験も受かってよさそうなものですが・・・
よほど筆記試験が悪かったのか?

やはりそこは剣道と同様厳しい勝負の世界ということでしょうか?