国家公務員と言えばボーナスが年2回6月と12月に支給されます。
毎回支給日には国家公務員に本日ボーナスが支給された旨がネットニュースのトップニュースとなりそれを受けてコメント欄が賑わうことからご存じの方も多いのではないでしょうか?
昨年はコロナの影響で上場しているような大手企業においてもボーナス額の削減や支払いを見送る企業が続出する中国家公務員のボーナスについては僅かな額の削減措置が行われたのみというニュースが大きく報道されました。
さてそんな国家公務員のボーナスですが常勤職員のみならず非常勤職員・・・すなわちアルバイトの職員についてもボーナスの支払いがあるということをご存じでしょうか?
今日はそんな国家公務員非常勤職員のボーナスについて焦点を当てまとめたいと思います。
目次
国家公務員非常勤職員ボーナス・・・支払いはいつ?どれくらい?
まず国家公務員非常勤職員のボーナスの支払いについてです。
常勤職員と同じ毎年6月と12月の年2回ボーナスが支払われます。
では気になる額はどれくらいなのでしょうか?
国家公務員賞与と言うと常勤職員の平均支給額がニュースになりその支給額が高すぎるなどとヤフコメなどで毎回叩かれますよね。(もっとも最近は国家公務員のボーナスより国会議員のボーナスに対する批判的コメントのほうが目立ちますが・・・)
私は国家公務員時代少しばかり非常勤職員の人事関係の仕事も担当していたことがあり非常勤職員の方のボーナスの明細を見たことが何度かあるのですが、大体年2回のボーナスの合計額が1月分の月給ほど(少なくとも私の勤務していた運輸局ではそんな感じでした。)といった感じです。
国家公務員非常勤職員のボーナス・・・いつから支払われるようになった?
さて上述のように年2回で1月分の月給額ほどの額がボーナスとして非常勤職員に支払われるわけですが、非常勤職員にボーナスが支払われるようになったのはここ2,3年前からの話でそれまではボーナスは支給されていませんでした。
しかし政府の「同一労働=同一賃金」を目指す方針を受け2018年度から非常勤職員もボーナスの支給の対象となったのでした。
>国家公務員非常勤職員のボーナス支給・・・国主導の自分で自分の首を絞める愚策
さてそんな国家公務員非常勤職員のボーナス支給。
もらう非常勤職員側としては願ったりかなったりなのでしょうが現場職員としての立場からすると面倒なことだらけでまさに国主導の自分で自分の首を絞める愚策以外の何物でもありませんでした。
例えば一般に国家公務員非常勤職員の方はご結婚されている主婦の方が多いです。
そして主婦の方は扶養控除を受ける関係で年収を103万円以内に抑えるという方がほとんどです。
非常勤職員さんにボーナスの支給が始まる前は単純に日給×日数が103万円を超えないようにシフトを組めばよかったのですが、ボーナスの支給が開始したことで103万円を超えないようにシフトを組むのが面倒になりました。
また非常勤職員として在籍しているだけで1月分の月給額が賞与として支払われるようになった関係上、シフトに組み込む日数も減らさなくてはいけなくなりました。
さらには先日国家公務員の人事評価についての別記事でもまとめたのですが常勤職員と同様非常勤職員も人事評価成果が導入されボーナスの査定が行われるようになったため管理職や人事部門の手間がかなり増えたのでした。
このように手間が増えるうえ実質的に1月分税金を原資にただ払いし万全の業務体制をとれるシフトが組みにくくなり結果行政サービスの低下を招くというまさに踏んだり蹴ったりの制度なのです。
「国家公務員 非常勤職員のボーナスはどれくらい?」
以上、「国家公務員 非常勤職員のボーナスはどれくらい?」についてでした。
国家公務員を退職したいまでもはっきり非常勤職員へのボーナス支給は大反対の立場の私。
しかし2020年度からは地方公務員の非常勤職員も国家公務員非常勤職員に準ずるようになったようです。
またそれだけでなく賃金自体も常勤職員との格差をなくす方向を目指す形で調整中とのネット記事を見つけてしまったのですが・・・ここまでくると狂気の沙汰としか思えません。
※国家公務員一般職常勤職員の2021夏季賞与はどれくらいの額が支給されたのか?
コチラにまとめました。