日本全国で日々感染者が増加しているコロナウイルス。中でも北海道における感染者の拡大は深刻です。現時点でも都道府県別の最多の感染者数である82名を記録。次いで愛知県の51人、東京の50人となっており群を抜いての感染者数となっており推定では北海道民の1000人近くがすでにコロナウイルス感染しているとみられています。

そしてコロナウイルスは人体だけでなく経済にも影響を及ぼしており日経平均株価や為替はもちろんのこと外食産業や観光業にも確実にダメージを与えています。これをコロナショックなどと呼ばれていますが、感染者が国内最多となっている北海道も当然のごとくコロナショックによる深刻なダメージをうけています。TVニュースなどでさっぽろ雪まつりが人がこずガラガラの状態であったり、札幌随一の繁華街のすすきのもほぼ人が歩いていない様子が放送されていました。また3月6日の北海道ニュースのネット記事で「観光バス会社 ほぼ全員解雇・・・新型コロナウイルス入国規制が追い打ち」という記事が掲載されていました。運転手さんを解雇する動きはもちろんのこと、バス事業をそのものを廃業するといった動きが相次いでいるそうなのです。

さてこのような状況の中で1つ確実に言えること。それは安定職とされる公務員試験の受験者が増加するであろうということです。そしてこの公務員試験、特に一昔でいうところの国家公務員二種試験に相当する国家公務員一般職試験(行政)において北海道には大変興味深いデーターがあります。そこで今日は北海道と国家公務員試験のあまり知られていない関係についてまとめていきたいと思います。




日本で一番国家公務員になれる可能性が高い都道府県。それが北海道!!

コロナショック発生前の景気がよかったとされる2018、2019年に実施された大学生の就職したいランキングにおいて地方公務員が1位、そして国家公務員が2位というかたちで上位ワンツーを独占している公務員職。通常は景気が良い時は民間に優秀な学生が流れる傾向にあるため公務員は敬遠されがちなのですが好景気下においても根強い人気職であることがうかがえるデーターです。しかし人気職とされている割にはここ数年、特に自民党が政権を奪還して安部政権が発足して以降は実質倍率(受験者数を最終合格者で割った数値)は3~4倍とそれほどまで高いとは言えない数値なのをご存じでしょうか?そして北海道に限って言えば2019年の実質倍率は約2倍と2人受ければどちらか1人が合格するという夢のような驚異の低倍率だったのです。特に2015年度実施試験から直近の2019年度実施試験においてまで5年連続で実質倍率が3倍未満という数値でした。すなわち北海道は日本で一番国家公務員になれる可能性が高い(倍率から考えれば「極めて高い」としたほうが正解かもしれませんね・・)都道府県であるといえるのです。

日本で一番国家公務員試験に合格しやすい北海道・・・気になる今後の予想される倍率は?

しかしながら今年からしばらくはこのような低倍率というわけにはいかないでしょう。かなりの高倍率になることが予想されます。そこでどれくらいの倍率になりそうか考察をしてみました。

まずは日経平均株価が最も低迷した民主党政権下そのなかでも民主党政権最終年となった2012年(平成24年)のデーターを見てみました。)すると8.5倍という今では考えられない高倍率でした。2人のうち1人が合格できたのが9人に1人の合格。かなり難関ですよね。

しかしもっとさかのぼって2009年度のリーマンショック以降初の公務員試験のときの状況を見ていきましょう。残念ながら2009年度についてはデーターが古すぎるためか国家公務員試験北海道地区の実質倍率データーを見つけることができなかったのですが、自治体レベル(地方公務員)での採用倍率についての記事を見つけることができました。中でも個人的にビックリしたのは大阪府の吹田市役所の試験の採用倍率・・・なんと採用枠5人に対して2782人が応募。なんとその倍率たるや556倍です・・・ビックリというよりも唖然としてしまいますよね。

今回のコロナショックはリーマン以上という声も上がっています。日本有数の合格率の高さ誇る北海道地区国家公務員一般職試験の倍率も何百倍という数値になることもかなり高い確率でありうるのではないでしょうか?

以上今日は日本一の国家公務員一般職試験合格率を誇る北海道においてコロナショックにより今後予想される倍率増加について過去のデーターを基にまとめてみました。受験生の方々の健闘を祈ります。