さておそらく今のコロナによる先行き不透明感が増す中においては公務員志望者が増すであろうとの前提のもとにかつて閣下公務員として勤務していた経験をもとに色々と体験談を交えながら書かせてもらっていますが今回はタイトルの通り昇給についてまとめていきたいと思います。

 ネットで「国家公務員 昇給」と調べるといつ昇給するのかといった昇給時期や昇給の目安となる人事評価そして級や号俸について知りたいといった意見が多数見受けられましたのでそれぞれまとめていきたいと思います。




国家公務員はいつ昇給する?国家公務員の昇給時期

 国家公務員は毎年1月に昇給します。後述する職場の長である管理職による人事評価を基準に昇給額が決定され、その年の1月の給与から昇給した給与がもらえる形になります。

国家公務員の昇給額の査定となる人事評価とは

 毎年2回職場の長である管理職(課長級)から業務目標をいくつか設定し指定された用紙に記述し提出するよう指示があります。その後しばらくして管理職と面談形式で話し合いが行われ自分が設定した目標に対しての課長の評価(A~Eまでの5段階評価)の説明を受けたうえで、その人事評価が職場本部の人事部門へと渡ります。そして人事部門のほうで各職場の管理職が査定した人事評価結果をもとに昇給額を決定するといった流れになります。

 ちなみに評価はA~Eの5段階評価となっていますが基本どんなに能力のない職員でも(以前このブログの別記事で職場中にパズドラをプレイしていた職員や、典型的なパワハラ上司について書きましたがそのような職員であっても)何かしらの問題を起こさない限りB判定はつきます。ここが公務員は年功序列と非難される所以だと思います。

昇給によりアップする号俸とは?

 さて国家公務員給与は〇級△号俸といったかたちで給与が決められます。そして毎年1月の昇給では△の号俸がアップする形です。これは具体的な数値は人事院が公表しているのですが級によって幅が違い1級だと1号俸で1000円ほど、2~6級までは1号俸2000円ほど、7~最高ランクの10級までは1号俸3000円ほどとなっています。

 私は最終的には2~6級に属していた職員だったのですが通常だと4号俸、評価が高くA判定を受けていた時だと6号俸、そしてかつて職場でトラブルを起こし懲戒処分ギリギリの訓告(正直何故訓告を受けたのかいまだに納得はしていませんが・・・)を受けたときは2号俸昇給といった感じでした。
 
 また以前別記事でお話しした通り、私が所属していたのは出先機関だったのですがこの昇給のスピードも本省と出先機関では違いがあります。上述の通り出先機関ではよくて6号俸、通常で4号俸昇給といったところなのですが本省勤務の友人の話曰く場合通常でも6号俸は確実に昇給し最終人事評価がA判定の場合は10号俸昇給なんて話も聞いたことがあります。

級が上がることを昇格という。これは1月とは限らない。

 さてこのように定期的に行われる管理職による人事評価をもとに職場本部の人事部門が最終の評価を決めその査定結果をもとに昇給額が決定していくという流れの繰り返しで国家公務員は昇給していきます

 そしてこの昇給がある程度繰り返され〇級△号俸の△の数字がある一定以上大きな数字となると〇の級の数字が上がる昇格が行われます。この昇格は昇給と違い毎年1月に行われるわけではありません。当の本人が全く知らないところで動きがありあるとき職場長から呼び出しを受け突然昇格の通知を受けます。

ちなみにこの級についても本省と出先機関では違いがあり少なくとも私の所属していた出先機関では所長クラスであっても6級どまりといった感じでした。

 そんなわけで国家公務員の昇給について昇給時期や号俸、人事評価など仕組みについて本省地出先機関の違いも踏まえながらまとめてみました。是非参考にしていただければと思います。