本ブログで度々お話していますが私は関東運輸局と言う国土交通省の出先機関で20年ばかり勤務していた元国家公務員です。
当時の経験を活かし自動車の登録手続き関係などの法律関係の記事や国家公務員の給与や賞与・・・さらには実際私が国家公務員時代に目の当たりにした問題職員など国家公務員組織の内情などの記事も本ブログでは取り扱っているところです。
このなかの国家公務員組織の内情系の記事ですが・・・
私としてはただ単に不満を言っているだけの記事に過ぎないのですがありがたいことに同業の方が結構読んでいただいているようで同じ運輸局の方はもちろん他の組織の方からもコメントをいただくことがあります。
さてそんなコメントの中から先日「こういった記事を書いて欲しい」との要望がありました。
今日はその要望にお応えする形で「国家公務員 人間関係のめんどくさいトラブルの解決は転勤を待つのみ?」についてまとめてみたいと思います。
目次
➀国家公務員の転勤 労働局勤務Sさんからのコメント
まずは今回の記事を書くにあたりその発端となった労働局勤務Sさんのコメントを簡単に紹介したいと思います。
以前コロナ禍のなかでも運輸局では片道2時間以上の通勤を伴う転勤の人事を平然と行っているという旨の記事を本ブログで書いたのですが・・・
その記事に対応する形でSさんから「労働局は基本各都道府県ごとに起これる組織のため他府県にまたがるような転勤はなく片道2時間以上ということはあり得ない」というコメントをいただきました。(この件については別途コチラに詳細をまとめてあります。)
そしてその情報提供とともにいただいたのが「その反面毎回狭い範囲内(東京労働局であれば東京都内)での転勤となってしまうため一度人間関係に失敗すると後が大変である」「幅広い転勤がある運輸局ではそこらへん(人間関係トラブル)はどうなのか?」というコメントでした。
➁国家公務員の人間関係トラブル・・・エリアとは関係なし?
公務員の人間関係トラブル・・・一度これに失敗すると最悪は精神を病んで退職へとつながりかねない非常に重要な問題です。
さてこのてんですが私の元職場運輸局は本部が関東に置かれる組織で転勤は関東エリア・・・すなわち東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城・山梨の1都7県で行われます。
すなわち東京の職場から同じ東京の別の職場へという転勤もあれば東京から山梨への転勤辞令も下ることがあります。
この点にかんがみSさんはある職場で人間関係に失敗した場合次の異動先で遠く離れたところに転勤できれば「1度失敗した人間関係が後を引くことはないのでは?」という質問コメントをされたというわけです。
さてこのてんですが・・・
確かにSさんの言われる通り遠く離れたところに移動できれば前の職場の失敗が後を引くということはまずないかと思います。
よほどのことがない限りトラブルの要因だった人物が同じ職場に赴任してくると言うことはないでしょうし、またそのトラブル要因が非常勤職員であればなおさらです。
しかし・・・これは私の元職場関東運輸局がたまたまそうだったというだけかもしれませんが・・・
国家公務員に関する不祥事が後を絶たないように問題職員が今とても多いです。
そして関東運輸局は問題職員のたまり場でした。(何故懲戒処分にならないのか不思議なレベルです。)
そして私の場合ある職場で問題職員とトラブルが発生・・・うまく転勤で脱出できても次の職場でまた別の問題職員と遭遇し新たな戦いが勃発するというこの繰り返しでした(笑)
結局のところ「遠く離れた官署に転勤すれば失敗した人間関係が尾を引くことはないが結局のところまた新たなトラブル発生の要因となってしまう可能性も高い」というのが私の経験です。
⓷国家公務員の転勤は 人間関係のめんどくさいトラブルに本当に有効?
さて・・・ここでですが・・・
今から約20年前。
私が晴れて国家公務員となった際の採用研修でのこと・・・
人事の担当者が「人間関係で失敗した場合はとにかく異動希望を出してトラブルの要因と離れられるまでひたすら耐えろ!それしかない!」ということを発現していました。
確かに今自分が人間関係のめんどくさいトラブルに直面している場合・・・
「自分が去るか?相手が去るか?」の2択・・・
一見この話は正しそうに思えます。
しかし私のように仮に相手が去ったとしてもそれ以上のトラブルメーカーが赴任してくる可能性もあります。(私も一度味わいました。)
また自分が転勤で脱出できても先方にもっとすごいのがいるかもしれないのは上述の通りです。
したがって私は経験上「転勤まで我慢する」というのは公務員の人間関係のめんどくさいトラブルの解決策としては弱いと考えています。
⓸国家公務員 人間関係のめんどくさいトラブルにハマったら?
ではもし公務員が職場内で人間関係のめんどくさいトラブルハマってしまったらどうしたらよいのか?
私の経験上おすすめなのは本部の人事部門へトラブルの証拠を集めたうえで告発することです。
ここでポイントなのは職場の管理職を通すのではなく直接人事課長あるいは職場のサイトの行政相談窓口へ逐一申告することです。
本来であれば所属の管理職に相談するのが筋道なのですが基本管理職は「職場内の管理」が仕事のためトラブルが発生しても「なんとか我慢してくれ」と言うのみ。
まずトラブル解決に動きません。
自分で事を動かしたほうが効果的なのです。
そしてどんな些細なことでも逐一申告することもポイントです。
ストーカーのように鬼のように申告しましょう!(笑)
そしてこうすることで人事部門(人事課長)に「コイツは下手な人事をすると面倒な奴だ」と思わせましょう!
私の場合ですが・・・この方法をやり始めて以降パタッと問題職員と同じ職場になることは無くなりました。
⓹国家公務員 人間関係のめんどくさいトラブルの解決は転勤を待つのみ?
以上「国家公務員 人間関係のめんどくさいトラブルの解決は転勤を待つのみ?」についてまとめました。
転勤もまったく有効な手段ではないとは言いえませんが人事部門の腕一つ・・・まさに他力本願です。
それよりもハラスメントなどについて知識を深めどういう手段で告発をしたらよいかを考えながら行動したほうがよっぽどトラブル解決にとって有益であると考えます。
ちなみに私のこの逐一人事部門にトラブル内容を申告するという方法・・・
2チャンネル創設者でおなじみのひろゆきさんもご自身のYouTubeチャンネルに寄せられた視聴者からの「不当人事に苦しめられている」という相談に対し「逐一その内容を相談し場合によっては裁判も辞さない姿勢で申告し相手にこいつは面倒くさい奴だという印象を植え付けましょう!」と答えていました。
まさに鬼に金棒の気持ちです(笑)
しかし実際問題ただ転勤まで我慢したところでいいことは何もありません。
その我慢している間に鬱病になったら?
それが原因で退職はおろか最悪自殺・・・なんてことになったら?
ハッキリ転勤まで我慢と言うのはもはや時代遅れです!!
率先して自らトラブル解決に動きましょう!!