度々お話ししていますが私は国土交通省の出先機関の運輸局に勤務していた元国家公務員です。
その経験を基にした国家公務員の給与や人事異動はもちろんパワハラなどの内部事情についての告発記事なども本ブログで扱っているところです。
さて今日は国家公務員を希望する大学生・・・その中でも高学歴とされる大学生の国家公務員希望者についての記事です。
以下「国家公務員 高学歴学生の本省離れ出先機関勤務希望の増加は何故?」としてまとめていきます。
目次
➀国家公務員 高学歴学生の官僚離れのみならず本省離れが加速している
これまた度々本ブログ内でお話ししていることですが・・・
私は比較的高学歴とされている早稲田大学法学部卒業という学歴を持っています。
先日大学時代の恩師が定年で退官されるということでコロナ禍のなか最後の挨拶に行ってきたのですが・・・そこで恩師から最近の早稲田大学生の国家公務員志望の典型的な傾向の嘆き・愚痴を聞かされる羽目になりました(笑)
最近ニュースなどで日本の最高学府の東京大学で官僚希望者が激減していることがよく報じられますね。
恩師曰くここ最近の早稲田では官僚希望者はおろか日本の中枢たる本省霞が関勤務の希望者すら減少し比較的楽な出先機関勤務を希望する熱意のない学生が増えているというのです。
➁国家公務員 高学歴学生の本省離れ出先機関勤務希望の増加は何故?
では今何故このような国家公務員希望の高学歴学生において官僚離れはもちろん本省離れ出先機関勤務希望の傾向がみられるのか?
これは恩師と私ともに見解が一致したのですがやはりSNSの存在が大きいです。
まず私が学生だった2000年頃はまだ公務員=定時で帰れる楽な仕事というイメージが結構根強く残っていた時代です。
しかし近年インターネットの普及に伴いブログやツイッターさらにはYouTubeが爆発的に加速・・・それに伴い現役・元国家公務員の方々でいかに国家公務員が激務でストレスがたまるブラックな仕事であるかということを発信される方が増えましたよね。
(私も典型的な代表例なわけですが・・・)
これにより本省はもちろん出先機関もそこそこヤバイことが世間に浸透した結果国家公務員自体を敬遠する早大生は昔に比べて明らかに増加しました。
もっともいまだ結婚したいランキング上位にランクされる職種ということもあり希望する学生自体は一定数存在はするものの「激務は嫌。どうせ同じ国家公務員ならば楽な出先機関のほうがいい」という考えの早稲田生がやはり増えているようです。
⓷国家公務員 高学歴学生の本省離れ出先機関勤務は当然の流れ
さて私の恩師は最近の早大生のこのような傾向を「熱意のある学生が減った」として非常に憂いているわけですが・・・この流れは無理もない当然の流れですよね。
「国家公務員自体は安定していて人気職。それであれば極力楽なほうへ行きたい」というのは人間心理として当然のこと。極めて合理的な判断だと思います。
今後は「具体的にこういう仕事に携わりたい!」という明確なビジョンを持ったよほどの熱い気持ちを持った学生でない限り本省を希望する学生がいなくなってしまう・・・
なんていうことも大いにありうるのではないかと個人的には考えています。
⓸「国家公務員 高学歴学生の本省離れ出先機関勤務希望の加速はなぜ?」まとめ
以上「国家公務員 高学歴学生の本省離れ出先機関勤務希望の加速はなぜ?」についてまとめました。
ちなみにですが・・・(これはたまたま私がいた運輸局がたまたまそうだったというだけかもしれませんが・・・)
高学歴の学生が出先機関勤務に採用された場合次の人事異動で本省へ異動し以降そのまま本省職員となるケースがほとんどです(笑)
私も最初の人事異動の際に国土交通省鉄道局又は総合政策局への異動の話がありました。
もちろん定期的に行われる異動の希望調査では本省などとは一言も書いていないにもかかわらずです。
その後どういう経緯かは不明ですが私の場合は本省異動の話がなくなり運輸局の本局異動で話が落ち着いたのですが・・・私と同じ早稲田卒の運輸局職員はみな本省へと引き上げられそのまま戻っては来ませんでした(笑)
最期の最後に高学歴の出先機関勤務希望学生の夢を打ち砕くことをお話しして本記事を終了したいと思います。(笑)