国家公務員はおおまかに日本の行政の中枢たる霞が関の各省庁で勤務する本省勤務と庁や局など本省の出先機関勤務に大別されます。
私は元国家公務員として出先機関に20年ほど勤務していたのですが最近SNSなどをみていると国家公務員としてまったりとした生活を送り残業することなく定時で帰りたいからという理由で出先機関勤務を志望するという方々の書き込みをよく見かけます。
しかし出先機関勤務はそんなに甘いものではありません。
実際に出先機関で勤務していた私の体験談をふまえながら「国家公務員 出先機関は本省勤務と違ってまったりしていて定時で帰れるって本当?」としてまとめたいと思います。
目次
➀国家公務員 出先機関は本省勤務と違ってまったりしてるって実際どうなの?
結論から言います。
ハッキリと国家公務員の出先機関はまったりしているというのは甘い甘い幻想です。
「本省よりはマシ」の一言に尽きます。
このブログのパワハラ職員を告発した体験談をまとめた別記事などでも書いていますが私は国土交通省の出先機関である関東運輸局という組織で約20年勤務していました。
まず最初に勤務したのは佐川急便さんやクロネコヤマトさんなどでおなじみのトラックの運送事業に関しての許認可業務を行う部署でした。
この部署には2年半ほど在籍していましたがこの間ずっと毎日午後11時ごろまで残業。
最初の1年目に関しては土日出勤も当たり前と言うような感じでした。
➁国家公務員 出先機関で定時で退庁できる職場はあるの?
このように出先機関でも毎日夜11時まで残業。
さらには土日出勤も当たり前となると驚かれる方が多くいらっしゃるかもしれません。
ちなみにこの理想と現実のはざまに揺れ入庁してすぐにメンタルを病み退職するというケースも毎年必ず発生します。
では果たして土日出勤がないのはもちろん定時の夕方5時15分に退庁できるような職場はなのでしょうか?
実はちゃんと存在します!!
それは運輸局の自動車の登録部門です。
運輸局は運送業の許認可業務の他にも様々な業務を行っています。
この自動車の登録業務はそのうちの1つ。
具体的には不動産登記の自動車版といった業務なのですがこの自動車の登録業務を行う登録部門は毎日定時で帰れる職場です。
⓷国家公務員 定時で帰れる自動車登録部門・・・しかし?
さてこのように数ある出先機関のなかでも運輸局の自動車登録部門は定時で帰れる職場です。
しかしまったりした雰囲気かというと残念ながらそうではなく殺伐としているところも見受けられます。
自動車登録業務は1日にかなりの件数が窓口に申請されるため作業にスピードが求められます。
ところが運輸局の人事課は「定時で帰れる職場=誰でもできる仕事をやっている部署」という安易な考えでいるため能力のない職員を優先的に人事配置する傾向があります。
そのためスピードを求められる部署であるにもかかわらず無能な公務員が寄せ集めとなっているというパラドックスが発生し作業スピードが遅いところは本当に遅いです。
長時間待たされた申請人が激怒し窓口トラブルに発展するということも珍しくありません。
(まあ・・それでも定時には帰れるんですけどね。)
⓸「国家公務員 出先機関は本省勤務と違ってまったりしていて定時で帰れるって本当?」まとめ
以上「国家公務員 出先機関は本省勤務と違ってまったりしていて定時で帰れるって本当?」でした。
出先機関なら楽勝と考えている方はいますぐその甘い考えを捨て去りましょう!(笑)
「まったり」と「定時で帰れる」この2刀流れは公務員の世界では存在しません。
※まったりとはいかないまでも定時で帰れる職場のはずの自動車の登録部門に最近異変が起きているようです。
詳細をコチラにまとめました。
※国家公務員試験で出先機関勤務を志望する受験生が圧倒的に増えているようです。
そんな出先機関の中で人気の官庁はどこなのか?
ランキングをコチラにまとめました。