本ブログでたびたびお話ししていますが私は国土交通省の出先機関の運輸局で自動車の名義変更などを行う自動車登録官として勤務していた元国家公務員です。
当時の経験を活かし関心が高い国家公務員の給与や賞与について・・・
さらには実際目の当たりにしたパワハラや無断遅刻を繰り返す問題職員などの国家公務員組織の内情などなどについても本ブログで取り扱っているところです。
最近ではそんな私の記事(特に内情暴露系の記事)を現役職員の方も閲覧いただいているようで同じ運輸局の方はもちろん他省庁の方からもコメントをいただくことがあり驚いているところです。
さて今日は私の知り合いの現役職員から面白い情報が・・・
今日の午前中から車検場のシステムに不具合が発生し車検場での一切の手続きがストップしているというのです。
以前別記事でもお話ししましたが現在車検場は車検証を電子化することが決定していますが・・・果たしてこんなことで大丈夫なのでしょうか?
今日は「国土交通省 車検システムにトラブル発生!車検証電子化は大丈夫?」としてまとめたいと思います。
目次
①国土交通省 全国の車検場でシステムトラブル発生!
車検場ではその名のとおり車検手続きさらには自動車の名義変更や住所変更などの手続きも行っております。
そして手続きを反映させた車検証を発行し申請人にお渡しするのですが・・・その一連の手続きのために使用しているシステムとしてMOTASというシステムを使用しています。
当然このシステムがトラブルが発生してしまえば職員は何もすることができず窓口に来所された方々の申請人が持参された申請書がシステムが復旧するまで次々とたまっていくというカオスな状態になるのですが・・・
今日10月1日にMOTASシステムにトラブルが発生!!
全国の車検場で一切の手続きができないというとんでもない不始末が発生しています。
②国土交通省 全国の車検場でシステムトラブル発生の原因は何?
最近ではみずほ銀行がATMでたびたびやらかしていることでおなじみのシステム障害・・・
今回車検場で発生してしまったわけですがその原因は何なのでしょうか?
・・・答えはずばり全く必要のないシステム改修です。
定期的にMOTASはバージョアップというシステム改修作業を行うのですが・・・どうも今日がその回収日だったそうです。
今日MOTAS起動時にシステムが新たに回収されているかの確認業務作業が職員に命じられていたようなのですが・・・大失敗に終わったようです(笑)
ちなみにこのシステム改修・・・現役職員に言わせれば「定期的に行うもののその改修作業によって何が改善されたのかわからない」というもので今回の車検場の不手際は実質的に全くやる必要のないものに起因したとんでもないおバカな事態ということになります。
③初めてじゃない!無意味なシステム改修に起因するシステムトラブル!
現役職員曰くMOTAS改修作業は「定期的に行うもののほぼ無意味なもの」という認識ですがこれは元職員の私も全く同感です。
また我々以上に申請人の方からすれば「お前たちのシステム改修のせいでなんで時間をとられなくてはいけないのか?」ということになりますよね?
しかしこのシステム改修に起因するMOTASシステムトラブルは過去にも前科があります。
私が車検場職員だったとき(確か3年前くらい?)にも発生しまして復旧したのが午後を過ぎてから・・・申請書類はたまるは申請人の方は怒り出すわで職場がカオスとなったのは言うまでもあありません。
・・・が今回再び発生した無意味なシステム改修を原因とするMOTASシステムトラブル・・・
国土交通省は何も学習していないといえます。
④国土交通省 車検システムにトラブル発生!車検証電子化は大丈夫?
さてこのように無意味なシステム改修を原因としたMOTASシステムトラブルを定期的に引き起こす学習能力のない国土交通省。
それに飽き足らずさほど多くの国民のニースがあるわけでもないのに車検証を大幅に改変・・・車検証を電子化することが決定しています。(車検証電子化についての詳細はコチラ!)
現状ですら改修のたびにとんでもないシステムトラブルを引き起こす国土交通省にトラブルなく車検証電子化という政策を実行することができるのでしょうか?
きっと現場職員・一般国民を巻き込んでのトラブルが発生することでしょう(笑)
国土交通省がみずほ銀行以上にシステム障害を頻発し顧客に大迷惑をかける行政機関であると認識される日も近いのではないでしょうか?